第2話

そして、ガルムさんと宴の会場へと向かう

竜族は基本的に人化できるそうで、ワイバーン種も可能なんだそうな。見た目は、通常の人間が180センチくらいだとすると、250センチくらいが平均で、生きる者は1万年は軽く行くそうだ。


ちなみに、ガルムさんは右半身の髪が金髪で、もう片方は真っ黒である。しかも、ダンディーな見た目から、少し羨ましくも感じる


そんなこんなで、洞窟の為に壁が石造りになっているだだっ広い大広間へとやってきた。そこには既に、たくさんの竜族が今か今かとヨダレを垂らして待っている。


「あのー。強そうな人ばっかりいますね」


《 当たり前だろ。ここの者達は竜族。全ての魔物の頂点に君臨するもの達である。そりゃあこれだけの威圧感がなければだめだろう。》


うーん。そりゃそうだよな。竜族だもんなうん。


そんなこんなで宴が始まる


《お前ら、よく聞け。今回宴を開いたのは他でもない。我が竜族に人族が新たに加わることになった。》


その瞬間、周りがザワつく。そりゃあそうだ。自分たちが生き物の頂点に君臨しているのに何故人族なんかを加えるのか。不思議に思うしかないだろう


《大丈夫だ。問題ない。実力に関して言わせてもらえば、英雄級ではないにしろ、基礎能力はずば抜けているし、英雄級以上に化ける可能性もあるだろう。そしてルックスだが、とてもじゃないが見た目は雌と言ってもいいが、雄である。雌に関して言わせてもらえば、保護欲が掻き立てられることは間違いないだろう。なので、皆もそこら辺は安心するが良い。それでは登場してもらおう。コハク。おいで》


うわぁー。ここで前に出るのか。怖いな

そうビビりつつ、皆の前へ出る。


「どうもこんばんは。コハクと言います。職業は二刀流です。人間ですがどうかよろしくお願いします」


拍手があると思ったが、それはなかった。その代わりに所々から罵声が飛んでくる。


《お言葉ですが ガルム様!何故このような雑魚をここに連れてきたのですか!このようなもの!虫クズと同類ではありませんか! 》


いや、呆気なく納得して貰えるとは思ってなかったがまさかそこまで言うかおい。泣くぞ?泣くぞさすがに俺5歳だぞ!精神年齢は高いだろうけど!


《ふむ、虫クズか。そこまで言うなら.......決闘でもしてみたらどうだ?》


《フンっ、こんな虫けら。ゴミのようにぶっ飛ばしてみせますよ》


えっ、俺が見てない間に何があった?えっ

マジでやる気?え、倒しちゃっていいのか?


《 とのことだコハク。ここの皆の者もお主の実力を見てみたいと思っておる。お主の実力を見せるには最高の場だとは思うが.......やるか?》


「その前にガルムさん。ここだとせっかくのご馳走を食べるところが荒らされてしまいます。それを回避するためにもっと広いところでやりたいのですが」


《あぁ、そのことなら気にしなくて良い。我が結界でここ一帯を覆う。さすれば、ここを荒らすことは無いだろう。》


「わかりました。ご協力感謝します。では、その決闘。受けてたちます!」


《わかった。ならばコハク、この2本の刀を使うが良い。》


そう言って渡されたのは、後の愛刀となうるヤマタノオロチとタケミカヅチである。

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