親に捨てられた俺は...........

ペペロンチーノ

プロローグ


「お前なんか要らねぇんだよ!この無能が!俺達がどのくらいお前に金を注ぎ込んだのか分かってんのか!なんとか言えやオルァ!」



そう言い捨て、両親は僕の事を捨てた。

話は少し前に遡る.........


僕の家系は代々有力者、いわゆる英雄を排出している家で、その影響からか昔から無理難題を押し付け、時には暴力を振るうなどいう虐待を繰り返していた。

そして今日、5歳の誕生日を迎え、神殿で職業を見てもらった。その結果は.........


「あなたの未来の職業は、二刀流です。」


その瞬間、笑顔だった両親の顔色が曇る。そりゃあそうだ、あれだけ僕の事を英才教育してきたのに英雄クラスの職業じゃないんだから。

そしてその瞬間、僕は親に怒鳴られ、山奥で捨てられた


「あーぁ、人生詰んだなー。家帰ったところでまた怒られんだもんなそんなの嫌だしな。でもどうしよう、これから先どうして生きていけば良いんだろう。」


まず、狩りや野宿などはできるが、それをする為の道具や武器がない。作ることも可能ではあるが、この先ずっとそのままでいるわけにもいかないだろう。

そんな考えをしている時、頭上から物凄い爆音がした。恐る恐る頭上を見るとそこには、物凄い大きな竜が着地しようとしていた。


《お主、こんな所で何をしている。道に迷ったなら送るが、先程の様子を見るとそんなことで済む問題ではなかろう?》

「.........見ていたんですか?というか人間と話せるんですか?とっ捕まえて喰らうつもりですか?簡単には殺らせませんよ?」


そう言い、殺気を漏らすが竜は


《まぁまぁそんなに殺気立つな。別に捕って喰おうとしている訳では無い。それに竜族だ、そりゃあ人間の言葉くらい覚えるわ》

「ところで、僕になんか用ですか?」

《そうだ、お主、なかなか良いものを持っておる。それにさっきあれだけ言われたんだ、家に帰れるわけもなかろう?良かったらなんだがうちへ来ないか?皆歓迎すると思うぞ?》

「良いんですか?絶対捕って喰ったりしませんよね?」


一応確認をしておく。あれ?そんなこと言ったっけ?なんて言われてしまっては困るからな。でも竜は


《大丈夫だ、我に二言はない。》


などと断言する為、俺は.........


「そうですか、ならお世話になります。これからよろしくお願いします」


と返事をした。そしたら竜が嬉しそうに


《分かった。さぁ、行くぞ。乗るが良い》


と言い、竜に跨った僕は空へと翔いた。

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