第1話


《ほれ、着いたぞ》


いやぁー何気なくみてたけど凄いねこの竜族の方。だって僕が風圧で飛ばされないように風魔法で風向ずらしていたし。


まぁそんなこんなで着いたようだ。やはり竜谷とあって洞窟ではあったが中はものすごく広く、至る所に竜族のお方がウロウロしていた。


ちなみに言うと、僕が降りた場所が洞窟の入口で、下からワイバーン、

五色竜、五色天竜、聖帝竜、聖堕天竜が住んでいる。


そして、この竜は聖堕天竜らしく、めちゃくちゃ強いらしい。


まぁそんなこんなで僕は聖堕天竜さんの部屋へ通された。


《ほれ、とりあえずそこに座ってくれ。おーい、誰かお茶を出してくれ》


その瞬間、物凄い速さでお茶が届いてスタコラサッサと消えていってしまったメイドさん。すげぇな


《ところでお主。名前はなんというのだ?》


「あ、えーっと。名前はありません」

《なに?名前はないじゃと?》


「はい。僕は生まれてきた時からお前と呼ばれてきたので名前はありませんね」


《なんということをしているんだ人族の野郎は。そしたら我が名前をつけてやるか?》

「えっ、良いんですか?」


《うむ。名前がないと呼びにくいし色々と大変だと思うからな。よし、今日からお前の名前はコハクだ。》


「コハク.........コハクですか?」

《うむ。大切にするんじゃぞ?》


「あ、ありがとうございます!なんとお礼を申し上げれば良いのか」

《いやいや、気にすんなよ。今日から我らは家族なんだから。あ、そういや名乗り忘れてたな。我の名は聖堕天竜ガルム。ここ、竜谷の帝王であり、全ての竜の頂点である。》


うん、この方凄いとは思ってたけどここまで凄いと思ってなかったァァァァァ!!!まぁ虹色に煌めいていたから位は高いんだろなぁーては思ってたけどさ


《さて、琥珀。お主の家なのだが.........我の娘と同じ部屋でもいいか?あまり空きがないんだが》


えっ、それって.........いいのか?年頃の男女が同じ部屋でもいいのか?


《大丈夫だ。お主は信じられるし、どっちかと言ったらそのルックスだ。お主が襲われるかもしれんな!ワハハハハ!!》


「笑い事じゃないですよぉー!」

《なら地べたで寝るか?》

「いえ、ぜひ同じ部屋でお願いします!!」


《そうじゃ、それでいい。よし、宴の準備が出来たようだ。宴会場へいくぞよ?》

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