爽やかで切ない、成長と絆の物語

恋愛を語る上で欠かせないものは一緒に過ごす時間と、好きな人を待ち続ける時間だろう。
どちらの時間も愛おしく、二人の関係を強くさせる。
この小説はそんな時間を美しく描き切っていて、最初から最後まで胸が締め付けられた。
コールドスリープがここまで切なさと幸せを呼ぶものになるとは思いもよらなかった。
作品情報を見て迷っている方は、ぜひとも読んでもらいたい。
棘と桐生君が高校生だったからこそ描けたであろう恋愛は、羨ましいほど爽やかさで満ち溢れているのだから。

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