ウブ毛を剃り落とした成人ビギナー
第6話
最寄りのファミレス。
深夜というよりそろそろ夜明けを迎えようとしている。
僕はツレのユウジと持て余していた。
お代わり自由の薄いブレンドコーヒーもいい加減味がしない。
味覚もおかしくなくなって来ている。
個人的には早く帰って寝たいのにユウジは携帯をいじり倒しながら一向に腰を上げようとしない。
今日は何時からコイツと2人でいるのだろう。
何時ものように自宅で夕食を済ませ、21時前には2人で落ち合い、車で駅前やヒトが集まりそうなスポットを何往復も流していた。
収穫があったかと言えばあったのだが連絡先を5、6件交換しながら今日その場でどうという話には至りそうにもなかったため、次へ次へと足を使って街中を動き回っていた。
この日はユウジが通っていた高校のエリアで動いていたため、後半からはコイツの思い当たるコンビニをひたすらローラー作戦で梯子して回った。
地方郊外の小さな街故に確かに深夜でも若い2人組みの女性が持て余していることも少なくないのだが、こんな日に限って夜が更けるにつれて誰も出歩いていない。
無駄に燃料を撒き散らしながら、住宅街や駅周り問わず非効率なルートだろうが御構い無しで車を走らせ続けた。
このモードに突入した日のユウジはとにかく長い。
往生際や手グセの悪さが際立つアクの強いタイプではないのだが、眠気が襲って来ないのだという。
以前にも似たようなことが何度もあり、帰りたいオーラを全開にハンドルを握っていた僕を自分の座る助手席と交代するよう促したと思えばコンビニへ立ち寄り、ホットココアと肉まんを両手に持たされ、その日も結局帰宅したのは親父が出社するのと入れ替わるようにまだ陽が昇る前の早朝だった。
今日はそんな気さえも薄れてくれと願うように徐々に自宅エリアへ近づくルートで僕がハンドルを握り、そろそろユウジを送ろうかと声をかけようとしたところ先手を打たれた。
「腹減ったな。ファミレスにでも行く?」
「行かねーって、こんな時間に飯が食えるかよ」
「頼んます。何か奢るからついてきて(笑)」
こんなの放って先へ帰れよと自分にも突っ込みドコロが無いわけではないが、次の日学校もバイトも入れていない日は僕自身も持て余していたのが実情だった。
ファミレスに入り、ユウジは深夜にも関わらずお決まりのデミグラスソースハンバーグを注文する。
何故か僕らの仲間内では定番化したオーダーとなっており、調子の良いヤツは注文時に「鉄板と味噌汁熱くして下さい」と毎回真顔で添える。
鉄板も味噌汁も熱いに決まっているので、最初はスタッフも笑いを堪えながら「???」という反応を返していたが今やその反応すらしないまでに定着して来た。
オーダーしたメニューを受け取る際、その熱々の状態で登場する鉄板に触れてもいないのに「熱っ」と言いながら出し掛けた手を一瞬引っ込めるのもお決まりの小ネタだった。
ソイツをたいらげた後も、ユウジはコーヒーを何杯もお代わりしながら一向に席を立とうとしないので、業を煮やして僕が帰宅を促そうとしたところまたしても先手を打たれた。
「2人get〜!」
「はぁ?今から?」
「もち!行くっしょ?(笑)」
「行くってこんな時間から何処まで?場所による」
「大丈夫!マジでレアだよ、隣のK駅前に2人でいるってさ(笑)」
「何でK駅?時間的におかしいだろ(笑)」
「ちょっと行ってみようぜ、待ってるって(笑)」
「ちょっと待て、もう話ついてんの?この時間そんなとこいるヤツ絶対ワケありじゃん。あやしいって(笑)」
「まぁ行ってみてヤバそうだったらスルーして帰れば良いじゃん(笑)」
「それはそれで酷いな…、まぁ確かに理にかなった危機管理…」
「決まり。行こう!」
ユウジが伝票を持って席を立ったので支払いを任せ、僕は先に車へ戻りエンジンをかけた。
隣のK駅までは車であれば10分を要さない。
地元ではちょっとした有名なスイーツ店のある駅前の交差点を駅通り側に左折すると、その通りの歩道を2人の女性がフラフラと歩いているのが見えた。
何ならそのままスルーして帰ろうという手もあったが片方のコギャル風でスラッとした女性を視界に捉えた僕は彼女達と一旦すれ違い、駅のロータリーでUターンしながらユウジに声をかけた。
「見た?行こう、1人はイケる!」
「マジかラッキー!」
「先に行って良いからその後絶対入れ替われよ(笑)」
「了解、任せろ」
車を減速させながら斜め後ろから彼女達に近づき、助手席の窓を開けてユウジが声をかける。
「お待たせー」
「あ、こんばんは〜(笑)」
「ってかもう直ぐ朝だよ(笑)」
「確かに〜(笑)」
僕も加わる。
「飲んでたの?ってか飲んでこの辺にいるっておかしくね?」
「この辺で飲んでた〜(笑)」
「なるほど。とりあえず送りながら遊ぶ感じで良い?アシになれってだけならこのまま帰る(笑)」
「えー。遊ぶ〜(笑)」
「とりあえず移動しながらどうするか決めよう、乗って!(笑)」
車を停車させて後部座席に彼女達が乗り込んだのを確認し、僕は再び車を走らせた。
陽に焼けた小麦色の肌が火照ったまま熱を帯びていそうなコギャル風で細身のナナと、少しポッチャリ気味ではあるが乙葉風のノーメイクでも美人であることがはっきりと分かる顔立ちの風香。
こちらは無頓着なのか、白シャツにデニムのスカートと地味な出で立ちではあるが少し美意識を持てば化けそうなポテンシャルがうかがえる。
そして胸元のソレはミサイルのように尖っているが、自意識というか異性そのものを余り意識しないのだろうか性的な香りを醸し出すでもない、そんな雰囲気が漂う。
「まだ何か飲みたかったりする?コンビニ寄っとこうか?」
「飲めるか分からないけど飲む〜(笑)」
「じゃぁ一旦コンビニで」
コンビニで少量のアルコールと適当なつまみを買い込み車を彼女達を送る方向へ少しでも近づけようと走らせる。
その意思を確認せずともきっとユウジの頭の中もそうであろう、方向的に適した場所が一つ思い当たる。
少し山側へ車を走らせると開けた通りに出る。
その目の前数キロ先まで拡がる水面の脇には小さな公園が適当な間隔を開けながら点在している。
春先になれば桜が花をつけ、花見客で賑わうそのダム周りに連なる公園は僕らが場所に困ると決まって直行するスポットだった。
駐車場スペースには深夜にも関わらずやはり似たような用途であろうかいつ来ても何台かの車が停まっていたりする。
他の車と少し間隔を開けて僕も適当な位置に停車させた。
コンビニで買い込んだスナック類を思い思いに開けながら僕も運転席でお茶をクチに含み、ユウジと彼女達は軽めに缶ビールを1本ずつ開けて乾杯し合った。
"とりあえずは"と先に譲ったユウジはこういう場での時間の感覚や配分が僕と似ていてストレスを感じさせない。
サッサと自分で飲み進めて見せながら、彼女達もそれを追うように飲んで行く。
車内の熱が上がる。
ユウジがナナに切り出した。
「ねぇ少し涼みながら散歩しない?流石にずっと車内で4人じゃ暑くない?(笑)」
「いいよ、いく〜(笑)」
助手席から降りたユウジは後部座席の扉を開け、ナナの手を引いて暗がりへと消えていった。
ユウジのフィニッシュ辺りで上手く入れ替わってやろうと車中で風香と待機した。
一応「もう朝を迎えそうだし疲れて横になりたい」とシートをフラットにして風香と並んで後部座席から前方へ足を伸ばす格好で座った。
「風香ちゃん彼氏は?」
「好きなヒトならいます(笑)」
「さすがに彼がいたらこんな時間フラフラしてないか(笑)」
「そうですね(笑)」
「ってかおっぱいデカ過ぎじゃない?さっきからオレの肘に当たってるんだけど」
「普通にしてたら絶対当たりませんから。なんで肘曲げてくるんですか(笑)」
「(爆笑)」
「別に良いですけどね(笑)」
「良いんだ(笑)」
「だって触られるくらいどうでも良くないですか?減るものじゃないし(笑)」
「ほお」
僕はそれを聞くや否や片っぽの手で片乳を鷲掴みにして反応を伺った。
ニコリと返しながら「で?」とでも言い出しそうな表情だ。
「じゃぁちょっとこっち来て。オレ巨乳苦手なんだけど克服したいから練習させて(笑)」
「どうぞ(笑)」
風香を僕の股の間に座らせ脇の下から手を通し、後ろから二人羽織りさながらな手ブラ風に重なって両手を乳房へと添える。
「面白いですか〜?」
「ってか乳首感じるとかも無いの?」
「良く分かんないです(笑)」
「じゃぁどんな感じか見せてみて」
「えぇ〜、脱ぐんですか?恥ずかしいです…」
「まだ暗いしよく見えないから平気だよ(笑)」
そう言いながら風香を後部座席に再び縋らせ、僕も胸の位置辺りに頭が来るよう縦にズレる体制で並ぶように横になった。
シャツの上からブラのホックの位置を探り、親指と人差し指中指をポンと弾くようにすると得意の高速ブラ外しが決まる。
大きいサイズのブラは外し易いに加え、その重量で外れた瞬間の手応えが大きく外しがいがあるものだ。
「え?外しました?」
「さぁ気のせいかも(笑)」
そう言いながら僕は両手の親指をシャツの裾に引っ掛け外したブラもろとも上へ捲し上げた。
大き過ぎて引力に逆らい切れない様子の水風船のような乳房がスライムが跳ねたように弾んでいる。
先端のピンク色の周りは広過ぎず、白桃のような地肌とのコントラストが絶妙に彩られている。
風香の顔と乳房を交互に見る。
「そんなに見ないでください…。しかもさっきより明るくなって来てるし…」
「誰にも見せたことないの?」
「ありますけど…」
「じゃぁ大丈夫だ」
「何が大丈夫なんですか…(照)」
「考えても答えが出ないことだってあると思うよ(笑)」
「意地悪しないでください(照)」
「ドMの巨乳!」
「卑猥な感じに言わないでください…」
そう言いながらもあえて強めに両手で寄せて先端に吸い付くと風香が息を漏らしながらピクリとした反応を返した、と思ったところで突然助手席のドアが開いた。
「おぉ!取り込み中? 城西、ナナが呼んでるよ。ちょっと行ってあげて」
「そうだった。ってかユウジこれ凄いよ。めちゃ美乳。特別に見せてもらってた。ユウジにも見せてあげて」
「恥ずかしいです…」
「大丈夫だって、ナナには内緒にしとくから」
「絶対言わないで下さいよ…」
そう言いながら入れ替わったユウジの僕よりも美形なツラに擽られてか、片乳を雑に揉まれながらも満更でもない表情で応じていた。
車を降りてユウジと入れ替わる途中に様子を伺うと、水辺辺りに腰を下ろしてしっかりゴールを決めたと言う。
服を着直しながら待っているはずだと言うので、僕も駆け足でナナの元へと向かった。
公園の芝生が敷かれたエリアから水辺に向かって徐々に間隔を狭くしていくようにコンクリートの段差が形成されている。
天候によって水位次第で水の浸かり方に流動性はあるものの、余程の大雨でなければそこに腰を掛けて寛ぐヒトも多い。
目の前に広大に広がる水辺に向かってポツリと座るナナの後ろ姿を捉え、背後から抱き付いて驚かせてやろうと僕がそうっと近付いたのも虚しくナナが僕を振り返りながら声を掛けてきた。
「何やってるの?バレてるよ(笑)」
「"突然知らないオトコが背後から抱き付いてきたと思いきやオレだった"的なヤツをしたかった(笑)」
「何その設定、超ウケるんだけど(笑)」
「ってかユウジと何してたの?(笑)」
「えー。内緒?(照)」
「エッチした?(笑)」
「言いません(照)」
「気持ち良かった(笑)」
「めちゃ意地悪な聞き方(笑)」
そう言いながらナナが顔を手で覆い膝に伏せる仕草をするのに合わせて、一旦隣に腰を下ろしていた僕は腰を上げナナを股の間に座らせて僕に縋らせるように背後に座り直した。
自然にしていても両乳房の膨らみが両手の親指の付け根辺りに触れるような格好に気付いているのかまでは読み取れないもののナナも構わず僕に身を預けてきた。
ユウジのアレを咥えたであろうそのクチ元には触れず、そのままナナの張りのある胸を服の上から露骨に気持ち優し目に鷲掴みにした。
小麦色の肌が火照ったままいるような熱を感じながら、そのスラッと長い手足にDカップはあるだろうバランスの良いギャル風ルックスのナナのカラダが性的な感情を駆り立たせる。
ナナもそうされるコトを意図していたかのように更に身を任せてくるので掌でその膨らみを存分に堪能し、薄いワンピースの胸元からスルリと手を忍ばせて指先で乳房の先端を転がした。
1枚の布を纏った形状のワンピースは瞬く間に腹部まで剥がれ落ち、ナナのカラダは一気に下着姿も同然に晒される。
時間をかけ過ぎてもと思った僕もアレを晒してナナの前に仁王立ちになって顔の前に寄せると、その細い指先で触れた後しっかりと握りしめながら小さなクチに含んだ。
ピンと突き出た乳房ないと先端は何らか意思をも秘めているようだった。
ナナの動きに合わせてゆさゆさと大きく揺れる不可効力な動作が一段とと卑猥に見える。
アレがギンギンに膨張したのを目処にナナのクチからそれを抜き、小麦色の肌とは対照的な面積の狭い純白な下着を身に着けたままのナナを背中を向けて立たせ中腰にさせる。
カタチの良い大きな尻に手を添え、その下着の傍からアレを突き当てるとネットリとした湿り気に迎えられるよう奥へ奥へと、根元までスルリと飲み込まれていった。
このまま一気にイッてしまおうと両肘を後ろから掴んでつんのめりの状態にさせながら、奥へ当てることを意識してひたすら腰を振る。
髪を振り乱すナナの大きなリアクションに興奮を覚えた僕は乱暴に両胸を掴みながら背中を引き寄せるように密着して絶頂を迎えた。
ナナを突き離し膝をつかせると糸を引くようにぐちゃぐちゃに濡れたアレをナナのクチ元へ指し出す。
勢い良く果てようとするのを察してクチを開いて受けようとするナナも最初の一波を寸出のところで取りこぼし、唇の端から一筋の白い筋が流れ落ちた。
辺りはすっかり明るくなっており陽の入りを迎えようとしている。
このだだっ広い公園でも流石に立ちバックをしている僕達はヒトが通り過ぎていたとしたら認識されているに違いない。
ナナが肩で息をしながらクチで受けたモノをゴクリと飲み込み、ブラ紐に肩を通そうとしていたので、僕がホックを留めて形の良い乳房を包み込むように、両手で支えるように揉みながらブラの位置を合わせた。
車に戻るとユウジが死にそうな顔をして風香のカラダに縋るように眠気を堪えていたので笑えた。
風香は眠気を感じないのか乱れた服を直してしっかりした様子で僕らを迎える。
そのまま2人を後部座席に残してナナを助手席に座らせて車を出した。
2人を送る途中、信号で止まる度に「危なーい」と急ブレーキを装うように左手でナナの片方の乳房をわざとらしく執拗に揉んだ。
次はゆっくり楽しみたいと容姿もカラダも好みなナナと連絡先を交換して自宅最寄りらしいコンビニで2人を降ろした。
そしてその日の夜、意外な再開を遂げることをこの時点では知る由もなかった。
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