エピローグ

あとがき

振り返るといつも突きつけられる現実がある。

実際に社会人になって以降、今になっても過去を取り戻すように経験している、誰もが成長する過程で経験すべき苦労や乗り越えるべき壁は、年齢相応に当時からその時分を能力相応に全力で取り組んでおりさえすれば、どれも自然に機会が訪れ経験出来たこと、身についていた社会性そのものだ。

言いかえれば将来に向けての歩みであったり、夢に向けて邁進する過程において近道のような切符など無いのだろう。避けて通って来たツケはいずれ訪れる。


この先の更に大きな手柄を得ようにも、フィジカルにメンタルに相応のタフネスで応えなければならない、成し得る成果以上にヒトと成りといった面で安定感を示すことの重要性をしみじみと感じる日々だ。

それらは振り返ればあの時も、また別のあの時も、全力疾走していればいつでもやれていた。


文香とも、ナナやミハル、再会した時の麻由やチカとでも、関わり方やスタンスの取り方次第で今とは異なる関係性を築くことが出来ただろう。

きっとヤれていた。


そう、あの夜たった1人だけヤラせてもらえなかったマサも、車内であっても1つひとつが長いリュウも振り返ればあの時ヤれていた。


個人的想いを大切にし過ぎて意固地になるのはあまりよろしくない。

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振り返ればあの時ヤれたかも 城西腐 @josephhvision

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