後悔という名の棘。慚愧を叫ぶ声は澄明で美しく、深く深く澱へと沈む。

作者様の、決して届かない懺悔の言葉が、文字となって残されています。
乾く事のない、生々しい体験記でもあります。

私は、救いを望まず、淡々と記される作者様の記憶を見守ると決めていた読者の一人です。
作者様は、他にも体験や心象を作品として発表されています。
たった一つしかない生き様に、
経験する心の傷。寄り添う言葉。後悔と諦め。それでも握りしめる、手放せない幸せだった頃の記憶。
いつしか、読者の中に共感が呼び起こされ、唯一無二の物語の虜となるのです。

桜雪様に限らず、ノンフィクション作品を発表される方は多々いらっしゃいます。
悲痛な体験や経験エピソードもあります。
心象や、心の整理中に、そのエピソードに、
軽い気持ちでコメントをしたり、応援マークを付けたり、レビューやコメントを添えてしまうのは、
当初、正直抵抗がありました。

カタルシスの一端かもしれません。また作品として発表されている以上、
評価うんぬんいぜんに、作者様の生き様を応援したい
作品として応援したいと、私の意識が変化するキッカケを与えて下さったのは、
桜雪様でした。

私は、この先もきっと、多くの桜雪様の作品に転がり込み、
応援し、喜怒哀楽を味わうのだと思います。

ストーカーか!?
警戒されかねないそんな感じで、
見守り続けたいと思います。