　東の巨竜エンガーヴァイツァーを一刀両断した事で有名なサバン流の最強称号“剣聖”が２３年ぶりに更新された。

　次期襲名者は、前剣聖の愛弟子で、サバン流１５段で最高師範補佐のルードファさん４３歳だ。

　ルードファさんは、冒険者としても活躍が知られ、エンガーヴァイツァーには及ばないものの、多くの強力な魔物との戦闘で鍛えられた人物だ。

　剣聖となり更なる活躍が期待されている。

裏解説

　サバン流は富裕層の剣術としても知られており、昇段には最低１０万ゴールド、師範の称号に必要な１０段以上になると１００万ゴールドはかかる。

　また、称号が上がるにつれて、登録修正料と祝い金（何故か祝われる側が支払う）など、高位師範になる為には最低でも数千万ゴールドが必要ともいわれている。

　噂によると、ルードファさんは家があまり裕福ではないのに、有名だからとサバン流に入門してしまい、金策の為に冒険者に、その後増えていく上納金の為高難度クエストをこなし、気付いたら実力も付いたそうだ。

　初代剣聖は墓の下でこの現状をどう思っているのだろうか。

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