第10話ミミックをゴミ箱にしないで(バハムート歴2018年9月21日)
ミミックは主にダンジョンなどに生息する宝箱型の魔物で、基本的になんでも食べる。実際に、兵士の鎧や誤って開けてしまったアンデットなども残すことなく平らげてしまうとの調査報告もある。
過去には箱ごと持ち帰り、鑑定の職員が襲われて大ケガを負う事もあり、危険な魔物と注意されている。
しかし、自分でふたを開けれないため、あらかじめわかっていれば、外から箱ごと破壊して、簡単に息の根を止めることができる。
なんでも食べる、開けない限り襲われない特性を生かし、高レベル冒険者の家で密かに人気になっている。
ただミミックが設置されているのを知らず、清掃のバイトが誤って開けて襲われる事件が広まり、現在各国とギルドの間で協定が結ばれ、ダンジョン外への持ち出しにルールを決める方向で合意がさなれました。
この協定により、今後ミミックによる被害が減ると冒険者ギルドの広報部は語気強く語っていました。
裏解析
この件を受けて、裏の世界でのミミック取引量が値段も数も激増している。
そのせいでダンジョンの浅い階層では、ミミックと中身の宝の価値が逆転しており、一部のトレジャーハンターによるミミックの乱獲が横行し、新人達の死亡率低下に貢献するという棚ぼた的な恩恵が生まれている。
一方で、偽ミミックが流通している。中にスライムなどの魔物をいれるなどして、偽物が生産されており、箱が溶けたり、勝手に開いて購入者を襲うなど被害が出ている。
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