次世代型翻訳魔法の開発(バハムート歴2018年10月1日)

 魔法大学が次世代型翻訳魔法の開発に成功したと発表があった。

 翻訳魔法は、通常の言語が発生できないが知能が高い生命との交流に必須の魔法となっている。

 今回は、ワイバーンの翻訳魔法の結果であったが、今後更なる発展が望まれている。

 翻訳魔法の開発は、魔法大学特殊言語研究の大家、エージェス教授の手動の元、新しい働き口を求めるワイバーンたちによって完成した。


裏解説


 元々翻訳魔法は、対応する言語同士を総当たりで変換するように魔法陣を組んだ、超大型の多次元重層魔法陣が始まりである。

 その後、召喚魔法と空間魔法の応用により、音声情報を転送して、翻訳して返すだけのシンプルな魔方が開発され、翻訳機として世に知られるようになった。

 そして、音声そのものを解析して、双方向に翻訳変換させる第三世代を経て、この度、脳内のイメージを抽出して、一度魔法言語に変換、その後相手の言語に変換する魔法の開発が成功した。

 理論は15年前に既に論文化しており、言葉を持つ種族は、すでに成功していたが、ワイバーンの様に鳴き声が主体の種族は根気強くかつ一定数の協力者が必要だったため、実現化できていなかった。

 先月、何故か高度な知能を持ったワイバーンたちが多数魔法大学の特殊動物厩舎にやってきたおかげで、研究が一気に進んだそうだ。

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