封印師の家系を継ぐもの

鹿沼の里に真っ赤な「皐」の花の咲くころ、吸血鬼が里帰りする。全国的に皐のよく売れるブームは50年に一度やってくる。
鹿沼は鹿沼土がとれるので有名だ。
その土が皐栽培に適している。
そして鹿沼土は――吸血鬼の寝床として、吸血鬼に憩い、エネルギーを補てんする。
だからこそ、吸血鬼が50年に一度帰還する。
そう思われていたのだが、吸血鬼はこの町に密かに潜んでいた。
そして、何世代も前から、生贄になるのは、いつも少女だった。
それに気づいた彩音を襲う怪異、鮮烈な戦いがくりひろげられる。
日本舞踊の名手にして剣の達人。
美少女彩音の活躍を目撃するのはあなただ。