このお話は、『実録怪談集!』編集部が百物語形式の怪談企画を立ち上げ、編集長と編集部員、さらに娘や家族、読者投稿者の怪談を順に掲載していく連載です。怪談は、耳元の声、首吊り屋敷、家族の異様な言動、トンネルの逆さ女、夕方の赤い女、村の寝てはいけない日、電車内で血が垂れる女、神様に連れられて帰される話、海外で芋虫のようになる話、蛾への加害の報い、鈴を踏んだ呪いなど、日常にじわじわ入り込む怪異で統一されています。全体として、心霊だけでなく人怖や風習の異常さも含めて読むだけで呪われるのかを試す構成で進みます。この雑誌社、読者投稿を募っていきます。編集部はどうなっていくのか。続きを読むのがぞくぞく恐ろしく、不穏さを増していく物語です。
編集者が怪談を記録として集めては書き起こし、読者がそれらを拝読する。
これだけの営みのはずが、次第におかしな方向へとすり替わっていくのだ。
蝋燭を百本立て火を灯し、怪談を一話語るごとに吹き消していく『百物語』――物々しい雰囲気が醸し出す、さながら恐ろしくも美しい儀式とも言えよう。
百話目を編集者たちが書き終えたとき、
読者の方々が読み終えたとき、
何が起こるかは分からないと言うのだ。
ヒトコワ、怪異、モキュメンタリー……
この景色を私たちは目撃することになる。
…………
…………
もうお気づきだろうか……
…………
この物語のタイトルはすべて動詞で記されていることを。
そのほとんどがネガティブな意味をともなっている事実。
大半は人間にしか出来ない行為。
これが一体何を意味しているのか。
気づけば、怪談を読む側から怪談を◼️◼️◼️側へ回っていることに。
読むには相応の覚悟が必要かもしれませんよ。