本を開けば、『文字』が告げる

小学5年生のあんずは、図書室で『よげんの書』を見つけます。
中を開けてみたら白紙。でも、なんだか、気になる。
そんなあんずは、友達のミコちゃんに相談し……。

そんな冒頭から始まる児童向けの物語ですが、大人でも十分楽しめます。
というのも。
なんかこう、懐かしいんですよね。
兄弟姉妹関係、きぃきぃ鳴る自転車、おばあちゃんが勧めるお菓子、お友達のお家が素敵に見えること、意地悪な男の子……。

もう、『学校』と呼ばれるモノから離れ随分と経ちますが、あんずちゃんたちと一緒に振り返った気分です。

私はこの作者様の『ソレイユの涙』に衝撃を受けたのですが、この作品は全くの真逆。
楽しく、ほのぼのとした気持ちで読了しました。

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