血と竜と愛が紡ぐ正統ファンタジー 堂々の完結!

本作はリアナシリーズの第3部にして完結篇。クライマックスだけあって怒涛の展開と真相の開示と伏線回収の嵐!読み始めたら手が止まらなくなります。この興奮を味わってほしいのでリアナシリーズを読んだことない方は第1部と2部へゴー!

…さて、改めて本作の魅力を語るとすれば、竜族の宿命と絆がもたらす緊張感や哀愁、そして深い愛情。重厚で隙のない設定の数々。何よりリアナ、デイミオン、フィルバートの主役三人にまつわる運命の行方、でしょう。

冒頭から始まる苦境の連続と、それを乗り越えた先に待つ真実との対面では思わず身震いしてしまいます。まさかそんな事情があったとは!と唸らされました。張り巡らされた様々な設定が急速に繋がって理解できるようになっている仕組みは、ほんと凄い。

第1部から展開する三角関係もここで決着。一時はどうなることかとハラハラした展開も、終わってみればニヤニヤが止まらない。ハッピーエンドには違いないと思いますので、追いかけて損はありません。
甘いだけではなく、それぞれが確固とした意志を持ち時には非情に、時にはビターな決断をする人間模様は深い味わいがある。たくさんの魅力的なキャラクターが出てきますので、きっとお気に入りが見つかるはずです。

とにかくもう面白いし、すごく面白い(語彙力が切れた)
この物語に出会えて本当に良かった。自信を持ってお勧めできる作品です!

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