竜血の女王リアナ③ 約束の王国 (リアナシリーズ3)
西フロイデ
【あらすじ・用語・登場人物】
(第三部用です。第一部・第二部のネタバレがありますので、未読の方はご注意ください。)
【あらすじ】
竜との絆の強さが社会の階級を決める、みずからを「竜の末裔」と信じる人々が暮らす王国オンブリア。そこでは、王家によらない、〈血の
王都では、大叔父で同じ白竜のライダーでもあるメドロートや、賢者候補の少年ファニーなどの協力者を得る。
旅のあいだに絆を深めたかに見えたリアナとデイだが、王都タマリスでは王位をめぐる貴族たち――とりわけ、五公と呼ばれる大領主たちの思惑が絡み合い、さらにデイミオン自身も王となる野心を持っているため、二人は政治的対立関係となる。護衛を務めるフィルもまた、元巫女姫のアーシャと近づき、不可解な動きを見せていた。
自分の故郷を襲撃したデーグルモール(半死人)の傭兵たちの意図を探るリアナは、襲撃を逃れた里の子どもたちがケイエにいると知り、次に彼らの襲撃に遭うと予測した。派兵をめぐって五公たちとの駆け引きに成功し、王太子としてケイエ救済に向かう。オンブリアでもっとも力のある黒竜アーダルを駆るデイの助けを得て、燃えあがるケイエの消火には成功したが、兵士の一人が
ケイエ襲撃後、リアナは新しい王として即位した。襲撃をともに乗り越えたデイミオンと恋人関係になったものの、竜族特有の
怒り狂うデイミオンと、出奔したフィルに不安を抱きながらもリアナは外遊へ。
人間の国イーゼンテルレで、デーグルモールの青年イオと邂逅したリアナは自分もまた半死人なのではと疑い、おびえる。オンブリアを亡命したフィルは大国アエディクラを探り、人間たちが力ある古竜を打ち破る武器を開発していることに危機感を抱く。五公内での対立は続き、自身の変化に不安を抱えながらも、リアナとデイミオンは互いの気持ちを確かめあった。
その直後、大叔父メドロートがデーグルモールたちに囚われていると知らされ、二人は後継者ナイルとともに、彼らの本拠地と目されるアエンナガルに向かった。黒竜アーダルの暴走により離れ離れになった三人。主を失ったメドロートの竜と、新しい主であるナイルは人間たちへの怒りを爆発させる。デイミオンはデーグルモールの頭領ダンダリオンとの戦いで重傷を負う。リアナはイオとの戦いで、ついにデーグルモールとしての力を発現させてしまった……。
(第一部・第二部はこちらから)
『リアナ 呼ばいあう王冠』
https://kakuyomu.jp/works/1177354054885843307
『リアナ2 王国の春と不死者(しなず)の王』
https://kakuyomu.jp/works/1177354054886041624
【用語】
◎
◎〈ハートレス〉 ・・・〈竜の心臓〉を持たないために種々の差別を受ける階級
◎〈
◎
◎デーグルモール ・・・ 「
【登場人物】 ※()内は物語内での愛称
リアナ(リア) ・・・オンブリアの王。南部の国境近い〈隠れ里〉で育った少女。白の
デイミオン(デイ) ・・・オンブリア随一の黒竜を従える
フィルバート(フィル) ・・・〈
◎オンブリアの〈五公〉たち
ナイル ・・・リアナの大叔父で後見役だったメドロートの甥で、彼の死去により領主を継いだ。白の
グウィナ ・・・北西部の大領主で黒の
エンガス ・・・西部の大領主。青の
エサル ・・・通称フロンテラと呼ばれる南部の大領主。王佐。赤の
◎リアナがタマリスで出会う人々
ハダルク ・・・デイミオンの副官で、
アーシャ ・・・エンガス卿の姪、養女で、元斎姫。デイミオンの婚約者だったがリアナの暗殺計画に加わったため現在は幽閉中
ファニー ・・・〈御座所〉の副神官長、リアとは同年代で友人
テオ ・・・〈ハートレス〉の兵士で、フィルの元部下
ケブ ・・・〈ハートレス〉の兵士で、フィルの元部下
ルーイ ・・・リアナの侍女、白の〈
ミヤミ ・・・リアナの侍女、〈ハートレス〉
ヒュー ・・・デイミオンの叔父で、彼の領地の後継者
セラベス ・・・本好きな貴族の娘。デイミオンの
ロギオン ・・・セラベスの兄で領主貴族
◎王たち
イーサー ・・・オンブリア東南側の隣国、イーゼンテルレ大公国の公子
ガエネイス ・・・オンブリア南側の隣国、アエディクラの王
イノセンティウス ・・・オンブリア領内、ニザラン
ダンダリオン ・・・デーグルモールの頭領
◎故人、あるいは未登場の人物
エリサ ・・・リアナの母でクローナンの前の王。イティージエンとの戦争を勝利に導いた〈魔王〉
レヘリーン ・・・デイミオンとフィルバートの母。エリサの前の竜王
クローナン ・・・レヘリーン、エリサに続く竜王。リアナが自分の後継者であることは知らないまま崩御
イニ ・・・リアナの養父。行方不明
イオ ・・・ダンダリオンの息子で、デーグルモール
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