双子の妹は天才ギタリスト!一本のギターから始まる少女たちの青春協奏曲!

天才的なギターの才能を持ちながら、幼い頃のある出来事がきっかけで人前でギターを弾くことができなくなった双子の妹のために、その姉が奮闘する話です。

どうにかならないものかと姉の朔(さく)が悩んでいたところに、バンド活動に憧れるクラスメイトの田中陽菜との出逢いと、その後立ち寄った楽器店で見つけたエレキギター製作キットが運命を思わぬ方向へ導いていく。

ギター製作中の愉快な仲間たちによる賑やかなかけあいと、その合間に綴られる妹を想う姉の繊細な心情描写が、不器用だけど一生懸命に目の前のことに取り組む青春の風を感じさせてくれます。
それらが最後に綺麗にまとまった時、その読後感はとても心地よいものでした。
さすが実力者だなと思わせる作品でした。
文章も非常に読みやすいので、ぜひ一読ください。