熊本くんの本棚に続き、読ませていただきました。あまり小難しいレビューは出来ないのですが、そこが僕にとっては逆に重要で、理屈では無く、いかに感覚的に脳が面白いと感じるか。好きなお笑い芸人がネタをやる時に、やる前からもう笑う準備が出来ているみたいな状態が、キタハラ作品を読む前にもありました。今回も期待通りでした。
タイトルに惹かれて読みはじめて、そこから一気読みしました。登場人物たちが、みな自ら積み重ねてきた地層の上で息をしてもがいている様子が、ありありと浮かぶような作品。手に入らないものに手を伸ばし…続きを読む
咳はそもそも一人でするもの、キスはそもそも二人でするもの。当該行為を〝しても〟一人になるのだったら、どちらがよりものがなしいか。そんなことをふと思う。〝キスをしても一人〟――相手がいるからまだしも…続きを読む
傑作『熊本くんの本棚』(まだ読んでいない人は読むべき!)で登場後、キタハラさんは『キスをしても一人』『ふめつのおとこ』そして現在連載中の『オールザサッドヤングメン』と短い期間で急速に進化しているよう…続きを読む
登場人物たちの言葉がちくちくと刺さりました。みんなとんがってる。言葉が刺さるポイントはそれぞれで、それが刺激なのか、痛みなのかも読者によってそれぞれかもですが、私に刺さる言葉をくれたあの人。好き!…続きを読む
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