悪魔に魅入られし闇の存在、魔女っ子★ゆきよ! 今日は、この作品をレビューしちゃうわ。まともなレビューがないと評判の魔女っ子★のレビューだから、今回も読む必要はないわ。他の皆さんが素晴らしいレビューを発表されているから、そちらを参考になさい。
風変わりなものをご所望のあなただけ、このレビューをご覧になれば良いわ。
幽霊、それは現世に未練を残しつつ亡くなった者の変わり果てた姿。しばしば怨念を宿し、生ある者に害を為すケースも少なくない🍆
そんな幽霊が登場する本作がホラー作品でないはずがない。私が決めた、今決めた!
物語を辿っていくと、小学生の女の子の想い人である高校生のお兄さんが事故で亡くなるの。
時は流れ、小学生の女の子は高校生の少女となり、お兄さんの通っていた高校に進学する。しかし、そこで幸か不幸か幽霊となったお兄さんと再会してしまうのよ。
どう? じわじわと恐怖を感じてきたかしら?
一見恋愛ベースの作品に見えなくもない。けれども、お兄さんがドス黒いオーラによって霊感少年を攻撃しようとするなど、ホラー要素も否定しきれないわ。
そしてクライマックスのシーンではっ!
最愛のひとが目の前で消えてしまいそうになる、という最上級の恐怖が描かれているのよ。
誰もが絶望に打ち震え、泣き叫んだという……ちょっと語弊があるかもしれないけれど、実際に涙したというコメントもあったし、大きく間違ってはいないということにするわ。
まあ、『せつない』的な意見が多くて、私自身も胸が締めつけられる想いがしたのよね。読者にまで作用して影響を及ぼすとは、最凶のホラーね。心して読むと良いわ。
なお、このレビューに関する苦情は、JAROに言ってみてはどうじゃろ?
幼い頃、お兄さん的存在だった優斗に恋をしていた藍。
けれど、優斗は事故で死んでしまった。
なのに、高校生になって優斗が幽霊として出てきて――……というお話です。
優斗は藍のことは妹にしか思っておらず、藍の幼馴染の啓太(霊感あり)は藍のことが好きだけど藍はまったく気づいていません。――切ない王道ストーリー、なのですが……。
「ええ!? こういうところで落ち着く⁉」と、個人的にはとっても衝撃な終わり方でした。
淡々としつつも、穏やかに物語が綴られていく感じは、切なくはあるけれど悲しい部分はありません。むしろあたたかいです。時間が止まってしまったからこそ、消化不良な過去を見直していけるのかもしれません。
無月作品は常に魅力的なキャラクターで溢れていますが、この作品も例外ではありません。
……ちなみに、私は啓太が好きでした(コソッ
この物語は初恋のお兄ちゃんが亡くなってしまうところから始まります。悲しいです。親しい人が天国に召されるって……何とも言えない無性に辛い気持ちになりました。
そして時は流れ……なんと主人公は幽霊になった初恋の彼と再会します。幽霊といってもおどろおどろしい怪談ではありません。爽やか好青年幽霊です。何か未練があって成仏できないのでしょうか?
この作品の読みどころは何と言っても、主人公の女の子と当て馬の彼に幽霊になったお兄ちゃんそれぞれの思いが交錯して、甘酸っぱい青春時代の一コマを作り上げていることでしょうか。なんとなく切なく暖かい気持ちになります。
高校生の優斗は小学生の藍を実の妹のように可愛がり、また藍もそんな彼が好きだった。ある日優斗は突然亡くなってしまう。藍は予期せぬ彼の死を悲しんだ。
時は過ぎて藍は優斗と同じ高校へと進学する。高校で出会ったのは在りし日と変わらぬ姿の幽霊となった優斗であった。
心理描写が細かで心の機微が丁寧に描かれています。優斗の事情だとかそれを思いやる藍の心情だとかを読んでいて、思わず一緒に怒ったり落ち込んだりしてしまいます。
読めば読むほど藍にとって優斗は本当に大きな存在だったのだなと感じました。
そして藍の純真な恋心は読んでいてつい、頑張れ! と応援したくなるのではないでしょうか?
幽霊が出てくるお話なのですが全く怖くないので万人に読んでいただきたい作品です。
小学生の藍の初恋は、近所に住む優しい高校生の優斗くん。
同級生の啓太がいじわるしてくるけれど、優斗くんさえいれば、藍はいつでも笑顔になれる。
けれど、ある日、優斗は――。
月日は流れ、優斗が通っていたのと同じ高校に入学した藍と啓太が出逢ったのは、なんと、幽霊になった優斗。
優斗と過ごすうちに、三人は……。
藍、優斗、啓太の三人の心情が丁寧に描かれた物語です。
かつて、幼さゆえに想いを告げられなかった藍の心の動きは、読んでいるだけで切ない気持ちにさせられます。
脇を固める優斗と啓太にもスポットが当てられており、三人が織りなす物語が、どんな結末を迎えるのだろうと、どきどきしながら読んでしまいます。
どんなラストを迎えるのか、ぜひその目で読んでお確かめください!