初恋と幽霊

作者 無月兄

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★★★ Excellent!!!

 この物語は初恋のお兄ちゃんが亡くなってしまうところから始まります。悲しいです。親しい人が天国に召されるって……何とも言えない無性に辛い気持ちになりました。

 そして時は流れ……なんと主人公は幽霊になった初恋の彼と再会します。幽霊といってもおどろおどろしい怪談ではありません。爽やか好青年幽霊です。何か未練があって成仏できないのでしょうか?

 この作品の読みどころは何と言っても、主人公の女の子と当て馬の彼に幽霊になったお兄ちゃんそれぞれの思いが交錯して、甘酸っぱい青春時代の一コマを作り上げていることでしょうか。なんとなく切なく暖かい気持ちになります。

★★★ Excellent!!!

読了後のレビューです。

初恋の人が幽霊となって現れる。それは誰にとっても切なくも嬉しく、嬉しくも悲しい現実かもしれません。

そんな複雑な現実の中で、描かれる藍ちゃんの初恋の彼への、温かくも切なく幸せに包まれた想い。


家族。
兄妹。
友達。
そして、かけがえのない初恋。


初恋っていいなって、感じずにはいられない素敵な物語です。

★★★ Excellent!!!

高校生の優斗は小学生の藍を実の妹のように可愛がり、また藍もそんな彼が好きだった。ある日優斗は突然亡くなってしまう。藍は予期せぬ彼の死を悲しんだ。
時は過ぎて藍は優斗と同じ高校へと進学する。高校で出会ったのは在りし日と変わらぬ姿の幽霊となった優斗であった。

心理描写が細かで心の機微が丁寧に描かれています。優斗の事情だとかそれを思いやる藍の心情だとかを読んでいて、思わず一緒に怒ったり落ち込んだりしてしまいます。
読めば読むほど藍にとって優斗は本当に大きな存在だったのだなと感じました。
そして藍の純真な恋心は読んでいてつい、頑張れ! と応援したくなるのではないでしょうか?

幽霊が出てくるお話なのですが全く怖くないので万人に読んでいただきたい作品です。

★★★ Excellent!!!

小学生の藍の初恋は、近所に住む優しい高校生の優斗くん。
同級生の啓太がいじわるしてくるけれど、優斗くんさえいれば、藍はいつでも笑顔になれる。

けれど、ある日、優斗は――。


月日は流れ、優斗が通っていたのと同じ高校に入学した藍と啓太が出逢ったのは、なんと、幽霊になった優斗。
優斗と過ごすうちに、三人は……。

藍、優斗、啓太の三人の心情が丁寧に描かれた物語です。
かつて、幼さゆえに想いを告げられなかった藍の心の動きは、読んでいるだけで切ない気持ちにさせられます。

脇を固める優斗と啓太にもスポットが当てられており、三人が織りなす物語が、どんな結末を迎えるのだろうと、どきどきしながら読んでしまいます。

どんなラストを迎えるのか、ぜひその目で読んでお確かめください!

★★★ Excellent!!!

 忘れてしまっていた、真っ直ぐな想い。

 成長した少女の前に現れたのは、幽霊となった幼少時代の初恋の相手でした。
 でもぜんぜん怖くない、手を伸ばせば触れられるようにさえ思える姿。そして、あのときと変わらない優しい笑顔。

 難解な装飾をしない、真っ直ぐな、そして素直な心情の表現が、大人でもない子どもでもない若者の彼らを、青春群像とともに美しく描きだしています。

 その物語のみずみずしさを、ぜひ感じてください。