真っ直ぐな想い、そしてみずみずしい青春群像物語。

 忘れてしまっていた、真っ直ぐな想い。

 成長した少女の前に現れたのは、幽霊となった幼少時代の初恋の相手でした。
 でもぜんぜん怖くない、手を伸ばせば触れられるようにさえ思える姿。そして、あのときと変わらない優しい笑顔。

 難解な装飾をしない、真っ直ぐな、そして素直な心情の表現が、大人でもない子どもでもない若者の彼らを、青春群像とともに美しく描きだしています。

 その物語のみずみずしさを、ぜひ感じてください。

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