叶えられるはずのない初恋だったのに

幼い頃、お兄さん的存在だった優斗に恋をしていた藍。
けれど、優斗は事故で死んでしまった。
なのに、高校生になって優斗が幽霊として出てきて――……というお話です。

優斗は藍のことは妹にしか思っておらず、藍の幼馴染の啓太(霊感あり)は藍のことが好きだけど藍はまったく気づいていません。――切ない王道ストーリー、なのですが……。

「ええ!? こういうところで落ち着く⁉」と、個人的にはとっても衝撃な終わり方でした。
淡々としつつも、穏やかに物語が綴られていく感じは、切なくはあるけれど悲しい部分はありません。むしろあたたかいです。時間が止まってしまったからこそ、消化不良な過去を見直していけるのかもしれません。

無月作品は常に魅力的なキャラクターで溢れていますが、この作品も例外ではありません。

……ちなみに、私は啓太が好きでした(コソッ

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