血まみれの狭間で僕らは宿命に抗う

 最後までハラハラドキドキが止まらない、飽きない作品です。
 まず、展開の緩急や設定の織り交ぜの加減が絶妙。気だるげな美少女とオカン系少年、登場人物たちの強さと弱さ、まったりと不穏、オカルトと科学、逃げた者と立ち向かう者。二つが交互に行き交い絡みあい、謎が謎を呼びながら物語が進んでいく。世界観の説明は過不足なく、テンポがよくて設定の濃厚さを感じさせないのもいい。ボーイ・ミーツ・ガールに陰謀に成長。これぞライトノベルです。

 個人的には、一途な静音が可愛かったです。これはこれでわんこ……。

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