初夏の季節になると思い出す麗しのリーブシエール
- ★★★ Excellent!!!
はじめてこのお話に出会ったのは、もうずいぶん前ですが、5月の新緑が輝きだす頃、雨の気配がしはじめる6月になると、毎年思い出します。そして会いに行きたくなるそんな物語です。
14歳になったウェルウィンは魔女姫ミュリエルに招かれ、リーブシエールへ行くことになります。
少女が触れる景色の一つ一つが美しく、垣間見る狂おしいほどの愛情も、いっそ神々しい。
そしてどんな場面も、無邪気で優しいウェルウィンが愛らしく救われます。
銀の雨降る白い野茨のうつくしの庭へ、この季節にぜひ足を運んでみてください。