初夏の季節になると思い出す麗しのリーブシエール

はじめてこのお話に出会ったのは、もうずいぶん前ですが、5月の新緑が輝きだす頃、雨の気配がしはじめる6月になると、毎年思い出します。そして会いに行きたくなるそんな物語です。

14歳になったウェルウィンは魔女姫ミュリエルに招かれ、リーブシエールへ行くことになります。
少女が触れる景色の一つ一つが美しく、垣間見る狂おしいほどの愛情も、いっそ神々しい。
そしてどんな場面も、無邪気で優しいウェルウィンが愛らしく救われます。

銀の雨降る白い野茨のうつくしの庭へ、この季節にぜひ足を運んでみてください。


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