オムレツにつられて、迷い込んだ先は図書館でした。

タイトルに惹かれて読み始めたこのエッセイ。第1話目はナイーブな青年が小説家になるべく、まず卵を割りますと宣言しています。

誰しも何かをしなくては、
何かを始めたい!
と思うことってありますよね。
けれど躊躇してしまう。

でも、まずは卵を割らなくては
なにも始まらない。
そこにすごく共感しました。

そして、そこから作者さんのストーリーが始まるかと思いきや、
そこは本の知識も兼ね備えた図書館だったのです。

しかも、書評から村上春樹は勿論、
マンガまで揃っています!!

個人的に読んでいる本やマンガが沢山あったので、私はよく通うようになりました。

その図書館にて、
作者さんが語る言葉もまた魅力的でした。

「僕は僕を納得させる為の言葉を多く持っています」

4話の『悪と戦うということ』
に書いてある言葉なのですが、
誰かと言い争うよりも、
納得させるよりも
そちらの方が楽なのだと。

私も本当にその通りなのです。

ただ、作者さんの場合はそのままではなく
戦う道を選ぶ訳なのですが。

こんな風に図書館でありながら、
1人の青年の小説家へと向かうストーリーも読めるのです。

とにかく本がすごく好き。
色んな本が知りたい。

そんな方にオススメです。

そして、こちらを読んだ私もまずは卵を割ろうと思います。

この図書館に通いながら…。






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