概要
呼び出されたのは勇敢なネズミ
夏休みに実家に帰省したエリザベスはそこで兄の恋人と出会う。優等生でハンサムで、エリザベスにとっては尊敬すべき存在であった兄。兄の恋人は華やかで明るい美人だが、エリザベスはどうしても受け入れられない……。
図書室で古い魔法の書を見つけ出し、エリザベスは使い魔を呼び出して、兄の恋人を追い払おうと画策する。そしてその夜、エリザベスの前に現れたのは……一匹の小さなネズミだった!
図書室で古い魔法の書を見つけ出し、エリザベスは使い魔を呼び出して、兄の恋人を追い払おうと画策する。そしてその夜、エリザベスの前に現れたのは……一匹の小さなネズミだった!
おすすめレビュー
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- ★★★ Excellent!!!喋るねずみは夢かうつつか――少女の小さな冒険の物語
『末っ子』のエリザベスが兄の連れてきた恋人アリシアに反感をいだき、アリシアを陥れるために魔物を呼び出そうとする短編です。
甘えん坊の『妹キャラ』エリザベスには思春期ならではの気難しさがあって、彼女の世界はシンプルなような複雑なような、ローティーン特有の素敵なむずむずがありとても可愛いです。
彼女がアリシアにいだく感情もなんだか可愛らしくて、呪ってやる!なんて言ってもちっとも恐ろしくはないんです。
でも、彼女の純粋さは魔物を呼び出すには充分だったのかもしれない。
ねずみはひょっとしたら魔法の世界の誰かが空気を呼んでエリザベスのところに遣わせてくれた存在だったのかもしれません。あるいはねずみ自身…続きを読む