最後まで読んだらもう一度読み直そう! 美少年にときめく微炭酸な短編!

部員が1人しかいなくて廃部寸前の文芸部。
悲しみにくれるヒロインの前に現れた、入部希望の美少女、否、美少年。
かくして、天使と見紛う彼を愛でるヒロインの幸せな日々が始まる……。

最後の一文のために、残りの全てがある。その構成がお見事。
最後まで読んだら、またそのキャラクターを頭において1から読み直したくなる。
そんなとろけるような、甘酸っぱくも感じるような微炭酸な短編です。

あと、美少年、雪ちゃんの描写が丁寧で色香があって素晴らしい。
ヒロインの視点からここまで詳細に書かれていることが、逆に彼女の彼への入れ込みようを表わしていて、読んでてニマニマできます。


さあて、カーペットをゴロゴロ転げまわる準備はいいかい! 雪ちゃんに魅了されるがいいさ!

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