概要
その構成種族の一つ、〈龍骨の民〉。彼らは縮退炉を心臓とし、重力制御器官やプラズマ推進器官を備え、戦艦や巡洋艦そのものの姿へ成長する、生きた宇宙船である。そんな種族に、ある日、規格外の巨大な幼生体が誕生した。
その名も、デューク。
老いた宇宙船たちに育てられ、燃料という名のごはんを食べ、愛情を注がれながら成長した彼は、やがて共生宇宙軍へ志願する。
そこに待っていたのは、ガンマ線レーザーと対艦ミサイルが飛び交う恒星間戦争だけではなかった。種族ごとに異なる知覚と意思疎通の方法。科学技術によって成立する社会と、その技術が生み出す新たな矛盾
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!「船」である少年の成長物語
長篇です。
しかし読者を飽きさせない工夫と魅力に溢れています!
毎日少しずつ拝読させて戴いています。
この物語の主人公、デュークは「船」なのですが、同時に生命体でもあります。
現実の地球に実在する「ヒト」とはかなり身体の構造や成長のプロセスが違うとは言え、とても人間らしい、愛すべきキャラクターです。
デューク以外にも沢山の愛すべきキャラクターが登場します。
そのキャラ達の軌跡を追っていくのは楽しい。
私が読む「デューク」君もかなり成長しました……
感慨深いです。
これからも彼の軌跡を追っていきたい。
またデュークは宇宙の戦艦ですので宇宙戦のシーンは勿論有り、迫力満点。
SF好きな方…続きを読む - ★★★ Excellent!!!巨大生命体を主人公に据えたSFファンタジー
第1話では、“生きている宇宙船”である龍骨の民の誕生が描かれ、特異な存在としてのデュークが静かに芽吹きます。第2話では成長の様子や家族(老船)との愛情が描かれ、種族としての文化と感情の深さが丁寧に伝わってきます。
ジャンルとしては、自身が世界そのもののように存在する大河的SF成長物語で、巨大スケールを背景にした物語群のテイスト。
読者からの評価では「生きている船が主人公」という斬新さに魅せられたとの声多数あります。
機械然とした容姿の中にも“意志と愛情”を感じさせるデュークのキャラクターが、「暖かく優しいSF」として評価されています。
物語の主人公が「宇宙戦艦」という異色の設定ながら、幼生期…続きを読む - ★★★ Excellent!!!優しい重力の母星と
マザー:直径が地球の4分の1ほどの低重力の惑星、あるいは惑星規模の工場(?)
から産み出される、生きている宇宙船の民族「龍骨の民」。
星間戦争では悲愴な玉砕戦に身を投じ、自分たちを犠牲にして若者を生き残らせようとする勇士だが、
自分たちのネストに、なかなか新しい幼生体が産まれず、心を痛める老骨たちでもある。
そんななかマザーがネストにもたらした待望の新生児は、12個もの縮退炉を持ち、少年期で早くも500メートル超に迫る巨艦!
私達、地球の人間とはかけ離れた世界感・身体感に没入するいっぽう、
彼ら同士、特にデュークに注がれる愛情がとても温かく、龍骨の民の絆が感じられます。 - ★★★ Excellent!!!銀河の雄大さと優しさに満ちたSFファンタジー。
自らの命と意志を持つ、巨大な「船(宇宙船)」デュークを主人公とした、SFファンタジー巨編です。
デュークは生ける宇宙船の種族「龍骨の民」として生まれ、戦闘用の宇宙船(軍艦)として生きる事になるのですが、とても穏やかで心優しく、好奇心も旺盛な少年として描かれており、まずそのキャラクター性に愛おしさを覚えます。
「龍骨の民」は完全に人間とはかけ離れた巨大な機械生命体なのですが、デュークの優しさ、大らかさが、この不思議な種族と世界観、物語自体を、ぐっと身近なものとして感じさせてくれます。
デューク以外に登場する、他の「龍骨の民」達、あるいは別の惑星で暮らす異星人たちも、人生の先輩としてデュークを導…続きを読む