概要
同じ本を読み、同じ時間を過ごしても、先生との距離はこんなにも遠い。
口下手で引っ込み思案な私。無口で無愛想で、だけど本当は優しい先生。放課後の国語科準備室で、私は先生と一冊の恋物語を読む。
静かで心地よくて優しい時間。一冊の本を覗き混みながら、時折触れあう肩と肩。私達の距離はこんなに近いのに、「先生」と「生徒」の距離は泣きたくなるほど遠い。
好きです先生。
けれどその言葉は全てを壊すだけだから、私はそっと口をつぐむ。
※「小説家になろう」にも掲載しております。
静かで心地よくて優しい時間。一冊の本を覗き混みながら、時折触れあう肩と肩。私達の距離はこんなに近いのに、「先生」と「生徒」の距離は泣きたくなるほど遠い。
好きです先生。
けれどその言葉は全てを壊すだけだから、私はそっと口をつぐむ。
※「小説家になろう」にも掲載しております。