人は綺麗なだけの存在ではない

人との関係を書いている、と思うんですが、小説だけあって、関係は必要以上にめっちゃ毒々しく、めっちゃドロドロドロドロしています。清らかさがどこにもない。本棚くらいか。

人は何らかの形で繋がっている、その形が正なのか悪なのか、清いのか毒々しいなのかは別として。

こんな毒にまみれた関係が普遍的にそこかしこにあるとはちょっと思えない。

……いや、あり得るのかも知れませんが。思えないけどあり得そう。ここのバランスの凄さよ。

この関係性をあえて書くという心気、これぞ文芸そしてキタハラなのでしょう。


全体を通してうごめくドロッドロとした雰囲気は確かにきもちわるいのでしょうね。私はドロッとしているという表現が良いかなって思います。


読了後はなんだか、愛を確かめたくなる気持ちになりました。


最後になりますが、カクヨムのR15制限及び、性描写ありのセルフレイティングにもかかわらず、かなり攻めた性描写そしてシューキョー??を書いております。みなさん、ここまで攻めても大丈夫なんです、読んで勉強して攻めましょう。


以下初期寄稿文。




私は読む方にも技術が必要だと思っているタイプなのですが、この作品は見事に高い読む技術を要求してくる作品です。
話を理解できなかったと思ったら、読む技術不足で理解しきれなかったと思ったほうがいいかなって思います。

文芸とラノベには深い溝のように分かれている、読む手法及び技術があるので、ラノベ畑の人だと本当きついかもしれません。
私は読み取るのにかなり苦労しました。
私は1章と2章が好きなのですが、1章最後と2章全体を取りまく本物の気持ち悪さ、本全体を繕う書評で言う気持ち悪さは別物かも知れません。いや、別だな。


最後になりますが、カクヨムのR15制限及び、性描写ありのセルフレイティングにもかかわらず、かなり攻めた性描写を書いております。みなさん、ここまで攻めても大丈夫なんです、読んで勉強して攻めましょう。

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