第10話パナマで艦隊と合流しニューヨークへ

私達なでしこ隊は無事にパナマへと進出しカリブ海沖に待機していた第一艦隊と合流しニューヨーク攻略作戦に従事することが決定した。

既に南部諸州のテキサス、アラバマ、ルイジアナ、ミシシッピ、フロリダ、カロライナ南北は西サイドへの合流を決め。連合軍の補給所として活躍するという確約ができたそうだ。

まあ、政治の話はそれくらいにして既に英軍を主体とした欧州連合軍は散々旧アメリカ合衆国に苦渋を舐めさせられた恨みを晴らすべく意気込んでいるようね。そしてデトロイトなどの五大湖工業地帯を占領しその施設をほぼ無傷で入手したそうね。そして接収した施設を転用しトラックなどを生産しているようね。まあ、ワシントンDCに拠点を置くアメリカ合衆国国の方は五大湖を襲われた上に大西洋の港の大半を喪失と聞いてだからなぁ。


で、私たちは大西洋艦隊の拠点であるノーフォーク軍港とその周りにあるニューポート造船所群を攻撃しその後空挺による強襲上陸作戦という無茶な作戦が建てられたわね。そして新設された帝国海兵隊の最初の作戦がこの作戦だそうよ。

あ、帝国海兵隊とは海軍陸戦隊と陸軍船舶工兵隊が統合されて緊急展開作戦専用の部隊として運用されることになったわね。まあ、以前の戦いで島嶼戦での米海兵隊を参考としているそうだけどね。で、私達なでしこ隊はその上空支援攻撃となるわね。

まあ、どこぞの馬鹿が立てた作戦なんでしょうがまさか夜間発艦し夜明け前にレーダーサイトや各種飛行場を叩くための攻撃隊の護衛任務になるとはね。

まあ、血みどろの戦いになるでしょうね。ジェット同士の空戦というのは未知数だけどね。そして機材の点検をしていると大山という技師とばったりあったわね。

「あんたが瑞雲ユキはんかね」

「そうよ。たしか大山敏朗だったわね。技師さんが格納庫になにか御用かしら」

「そうやな。あんたに惚れてしまったんよ」

「私に。こんな年増の大女にね。まあ、チビでガニ股のあんたに惚れられるなんていやはや」

「なんね。嫌なのかね」

「違う違う。あたしもあんたのことが少し気にしていたのよ。で、明日は出撃になるわけだけど、私があんたのものになると言ったらどうする」

「そりゃあ。据え膳なら戴くまでさ。めいっぱい交合して孕ませてやるばい」

「素敵ね」

とまあ、そんな感じでチューしてその後わたしもめでたく男の味を知りましたよ。まさかあんなチビでガニ股の男だったあいつがとんでもないイチモツの持ち主だったとはね~。風呂場で色々と男の裸を見ていたけれど、あれほどのモノを持ったのはいなかったわね。

そんな感じで夜明け前に出撃と相成ったわね。

「昨夜はお楽しみのようでしたわね~」

とローズヒップ

「そうね。ローズの方もお楽しみだったんじゃあなくって」

「そうなんすよ。海軍航空隊の若い指揮官と意気投合しちゃってね~。で、わたしも無事にバージン卒業ってやつですよ」

「そう。おめでとう。わたしも似たようなことをしてましたね~」

と、まあ。イギリスからの腐れ縁の私達が話をしていると小山たちからまもなくブリーフィングが始まるときいて詰所に向かうことになったわね。


そしてブリーフィングが始まり。作戦参謀が映写機をつかって目標のスライド写真をうつしていた。私たちはレーダー攪乱材を真っ先にばら撒いた後レーダーサイトを攻撃しその後迎撃機の相手という任務だったわね。で、攻撃機の連中はノーフォーク軍港施設やニューポート造船所を攻撃ということになったわね。で、新型の油脂焼夷弾ナパームやら集束爆弾クラスターを満載して港湾施設やら燃料タンクを焼き払う算段のようね。

そして出撃がくる。私たちは飛行甲板に挙げられた機体を点検し異常がないことを確認し機体に乗り込み整備兵がエンジンを始動させる。そして誘導員の手信号に従って機体を動かしカタパルトへと機をうごかす。そしてカタパルトの往復台に前輪のフックを固定され後方に防炎板が上がり後方へジェット噴流の影響を及ぼさないようになりその様子を確認した発艦士官が手信号で指を2本出す常用最大出力を出せというサインを確認し私はスロットルを常用最大まで上げ確認後、発艦士官に準備完了の手信号を送る。その直後に高圧蒸気がピストンに送り込まれカタパルトが作動し機体が飛び上がる。高度30で主脚を格納し艦隊管制機からの指示を受けて艦隊上空で編隊を組み上げたわね。


まあ、既に双発の早期警戒機が高度9000で艦隊前方100海里で待機しているけれどね。

そして編隊が組みあがったところから私達は艦隊をフライパスし私が先導機として敵地へ向かって飛んだわね。

そして先行する管制機が広域通信妨害を行っている中私たちの編隊は暁の中大量のレーダー攪乱材を撒いた上に敵レーダーの8割を潰せたわね。そして極超短波無線のチャンネル3で母艦にレーダーの8割撃破成功とつたえその後は管制機の管制に従って敵編隊との交戦に移ったわね。まあ、いわゆる戦闘機掃討ファイタースイープをおこなったわね。一方護衛機に護衛された攻撃隊は敵軍港の機能を一時的に停止させることに成功したわね。そして私たちは燃料が残りわずかとなったので母艦に戻ったわね。

そこから強行上陸作戦が行われ私たちは上陸部隊の上空支援任務をおこなっていたわね。

その後ニューポート工廠では帝国海兵隊と英国特殊部隊の合同チームが強行揚陸作戦が行われ無事に工廠施設の確保に成功したという情報が入ったわね。


そして戦局は意外な方向に向かうのよね。

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