歴史知識ゼロでも夢中になれる、短編なのに歴史大河小説


 さすがにオスマン帝国という言葉くらいは聞いたことあるけど、それ以外はまったく知りません。

 が、史実に則った歴史小説みたいです。とにかく地理も地名も人名もまったく分からないぼくが読んでも、引き込まれてしまう物語世界。
 正直地名と人名がごっちゃになって、訳分からない部分もあるのですが、そこはノリでカバーしました。

 短編小説であり、すぐに読めてしまう割には、壮大な歴史の流れと人の運命の妙を存分に楽しめます。創作に頼らず、きちんと史実を見据えた上で小説に出来るのは凄い。安心してみ読めます。
 短い時間ではありますが、ぼくの心は確実に時空を超えました。

 そして、題名にもなっている羅針盤が最初から最後まで、比喩として物語の中心に据えられてるのも上手い!

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