概要
僕のそらには森がはびこる。
ぐんぐんと、にょきにょきと。
枝葉を繁らせ、どこからか森がやってくる。侵蝕してくる。
空の向こうから。
ずっとずっと高いところから(成層圏の彼方から?)森が降りてきて、まるで天上から地上に向かって生えるように、逆さまの森が僕の頭上に蔓延るのだ
やがて僕から見える空はすべて森に覆われて、長い長い「閉ざされた日々」がやってくる。
それはどこかの遠い国にある「極夜」というものに似て、一年の三分の一くらいのあいだ僕らから陽の光を取り上げてしまうのだけど、だけど僕らはいつもそれほど絶望的ではなかった。
…………………
そらにはびこる森の下に暮らす少年と、そこに訪れたとある願いを抱えた少女の物語。
この作品は、2017年2月開催のイベント『コミティア119』にてサークル『宇宙の森』が頒布
枝葉を繁らせ、どこからか森がやってくる。侵蝕してくる。
空の向こうから。
ずっとずっと高いところから(成層圏の彼方から?)森が降りてきて、まるで天上から地上に向かって生えるように、逆さまの森が僕の頭上に蔓延るのだ
やがて僕から見える空はすべて森に覆われて、長い長い「閉ざされた日々」がやってくる。
それはどこかの遠い国にある「極夜」というものに似て、一年の三分の一くらいのあいだ僕らから陽の光を取り上げてしまうのだけど、だけど僕らはいつもそれほど絶望的ではなかった。
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そらにはびこる森の下に暮らす少年と、そこに訪れたとある願いを抱えた少女の物語。
この作品は、2017年2月開催のイベント『コミティア119』にてサークル『宇宙の森』が頒布
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!深い作品です。
気軽に読めますが、真剣に考えさせられるお話でした。大人になるというのは選択すること。何かを捨てる決断をすること。必ず後悔することになるとは思いませんが、それを繰り返して大人になるというのは間違いないと思います。
この少女の選んだいいとこ取りができる結末。多くの人が傷つかず、たくさんの人が笑顔になれる結末。何かを決断しなければならないとき、この少女のように膨大な時間を使って行動すればそれは可能なのかもしれないが…時間がかかったとしてもそういう方法を探すべきなのか、でも木こりさんやこの少女と違って我々に与えられた時間は限られているし長くもない。決断を下すというのは本当に難しい。でも、強い意志が…続きを読む