進むたび、全てが繋がって行くような、 妖の物語。
- ★★★ Excellent!!!
進むたび、全てが繋がって行くような、
妖の物語。
出会ったひとつの事件から、
次第に、現象の本質を、
突き止めてゆく様子に、
謎解きの様な面白さもあります。
泰河と朋樹に、沙耶*
特徴的な人物の、持つそれぞれの力や役割。
妖の者たちとの関わりは、
時には敬い、厳しく、戒め。
友に寄り添う。
悪しきものへの、裁き方。
儚いものへの、慈しみ。
対峙するものに対し、人間の傲慢さを持たずに、
仕事をする上でも、
独特な距離感を保っているのを感じます。
幻ではない、
触れられる質感と魂を持つ、
妖たち。
対峙する者達も、一人一人の存在を
愛しく感じます。
亡き者の想い。
彼等は、届かぬ思いを、
代弁してくれるようです。
人もまた、美しいだけではない。
けれど*
物語に触れるうちに、
許される想いがします。
泰河と朋樹の対照的な二人の持ち味*
恐ろしい妖と魂に触れながら、
散りばめられる、面白さに和み。
人の想いに、涙しました。
二人の仕事を体感しながら。
泰河に秘められた力、
そして、
解き明かされて行く謎に迫ります。