子供の頃の、夜空の星を眺める、
わくわく感。
大人になって、忘れてしまうような、
楽しい出会いと、優しさにあふれる物語です。
流星群を眺めていた、小学五年生の瑠璃と、翔。
愛犬ポメラニアンのポチと、
フレンチブルドックのバン。
彼女たちの、夏の日の、不思議な出来事。
思いがけない出会い。
もしそれが、ごく普通の日の
何でもない日だったとしても、
瑠璃をはじめ、友達、家族。
物語の登場人物の、当たり前の日常を見るだけでも、
元気が出るかもしれません。
そんな、明るく、前向きで、
魅力的な子供たちの、
体験した、未知との遭遇が描かれています。
まさかの、宇宙人マートとの出会い。
童話のような、物語は、
子供たちにも、お勧めです。
けれど、少し、心に余裕のなくなってしまった、
大人が居たら、
この物語を読んでほしいと思いました。
けして、子供向けの、夢物語、
楽しい冒険が、描かれているだけではないと
思えるからです。
兄の問題を抱える、未来ちゃんの優しさ。
宇宙人であるマートは、
人間とは違う仕組みで、
物事をとらえます。
マートと上手く分かり合えない、
相手を思いやる気持ち。
それは、現実では、環境の違う世界や、
国で生きる人々が、相手を知るには、
争わず、理解し合うには
どうしたら良いのか。そんなヒントにも思えました。
ウッキウキーッで、ワックワクーッ!
感情というものを、教えてあげる、
瑠璃の、マートへの言葉は、
拝読するだけで、心を明るくしてくれます。
友達と、新しい出会いと、
温かで寛大な家族。
勇気と、優しさ、大きな愛に包まれる
物語です。
宇宙にはたくさんの星がある。
地球もそのひとつで、地球人以外の生命体が他の星に存在しても不思議はない。
小学生の主人公は流星群の降る夜、七色に輝く布(フォローシート)をなくした不思議な少年と出会う。
その少年は地球人ではなく、パンドム星人だった。
宇宙人との遭遇で動揺する小学生ですが、次第に打ち解けていきます。感情を持たないパンドム星人にも、感情が芽生え始めますが、ある誤解から友情に亀裂が……。
――誤解を生じたまま別れてしまうのか……。
宇宙人と地球人の間に友情は成立しないのか……。
――地球に危険が迫った時、地球を救ってくれたのは……。
作者様の描かれる愛のエネルギーに守られている美しい星、地球。
優しい文体でとても読みやすく、夢のある作品です。
宇宙人っているのかなあ?
いるかもしれないけど、いないかもしれない。宇宙人の存在を否定するわけじゃないけど、完全に信じているわけでもない、小学生の女の子、瑠璃。
ある夜、空に七色の光を見た時、物語の幕が上がる。
偶然宇宙人の落とし物を拾った瑠璃。出会った宇宙人はマートと言う名前の、瑠璃と同い年くらいの見た目の男の子でした。
見た目は、地球人に似ている。だけど宇宙人のマートは、地球の事に興味津々。瑠璃やその友達も、宇宙人であるマートに興味を持って地球を案内していき、やがてみんなの間には星を越えた友情が芽生えていきます。
マートと一緒に遊んでいく瑠璃たちはとても楽しそうで、読んでいて子供の頃の夏休みを思い出しました。
遠いところから夏休みの間だけ自分達の町にやって来た誰かと友達になる、そんな感覚。マートが宇宙人というのも大きな魅力ですけど、一緒に遊んで、たくさんの事を話すみんなの姿は、宇宙人かどうかなんて関係無しにキラキラ輝いていて。友情に生まれた星は関係無い、そう思わせてくれました。
そして一緒にいて楽しい気持ちは、だんだんと強くなっていき……。
少し不思議な夏の友情と恋の物語。童心に返ったような気持ちで読る、たくさんの楽しいが詰まったお話。
自分もこんな小学校時代を、過ごしてみたかった!
宇宙人っていると思いますか?
いるわけない? それとも、こんなにたくさんの星があるのだから、もしかしたら? 意見は様々だと思いますが、もし本当にいて、そして出会えたとしたら、きっと楽しい事が待っている。そう思いたくなるようなワクワクに包まれた作品です。
小学五年生の瑠璃が出会った、同い年くらいの少年マート。しかし彼は、地球の事を調べに来た宇宙人だったのです。
宇宙から来ただけあって、地球の常識なんて知らないマート。それどころか、人間と同じ感情すら持ち合わせてないと言います。
しかし瑠璃やその友達と一緒に過ごすマートを見ているうちに、読者としては思っうのです。楽しそうだなと。
マートと一緒にいる日常は、こんな出会いをしてみたかった、こんな楽しい日々を送ってみたかったと思えるようなものばかり。感情が無いと言っていたマートも、気づいてないだけで実は同じ気持ちをもっているのでは?
宇宙人との不思議で楽しい日々。ご覧下さい。