星を越えた友情の物語。
- ★★★ Excellent!!!
宇宙人っているのかなあ?
いるかもしれないけど、いないかもしれない。宇宙人の存在を否定するわけじゃないけど、完全に信じているわけでもない、小学生の女の子、瑠璃。
ある夜、空に七色の光を見た時、物語の幕が上がる。
偶然宇宙人の落とし物を拾った瑠璃。出会った宇宙人はマートと言う名前の、瑠璃と同い年くらいの見た目の男の子でした。
見た目は、地球人に似ている。だけど宇宙人のマートは、地球の事に興味津々。瑠璃やその友達も、宇宙人であるマートに興味を持って地球を案内していき、やがてみんなの間には星を越えた友情が芽生えていきます。
マートと一緒に遊んでいく瑠璃たちはとても楽しそうで、読んでいて子供の頃の夏休みを思い出しました。
遠いところから夏休みの間だけ自分達の町にやって来た誰かと友達になる、そんな感覚。マートが宇宙人というのも大きな魅力ですけど、一緒に遊んで、たくさんの事を話すみんなの姿は、宇宙人かどうかなんて関係無しにキラキラ輝いていて。友情に生まれた星は関係無い、そう思わせてくれました。
そして一緒にいて楽しい気持ちは、だんだんと強くなっていき……。
少し不思議な夏の友情と恋の物語。童心に返ったような気持ちで読る、たくさんの楽しいが詰まったお話。
自分もこんな小学校時代を、過ごしてみたかった!