抜剣入刀生死不問! ~人でなしの黒と赤~

作者 富士普楽

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★★★ Excellent!!!

タイトル通りです。
始めはただの中華ファンタジーだと思っていました。

ですが、どうでしょうか。
主人公ウ―とその師匠である剣客の人間物語もあり、かつ整合性のとれた美しい文章。

あまりレビューを書かない私ですが、思わず書いてしまいました。
物語の完成度が高いので、どこまで書いたらネタバレになってしまうのかが怖いので詳細は書きませんがとにかく読めば私の言いたいことがわかるかと思います。

★★★ Excellent!!!

 圧倒的な知識と綿密さに裏打ちされる武侠系中華ファンタジー。
 このタイプの物語を見るのは初めてのことでしたが、とても楽しく読み進められました。
 固有名詞や世界観の難解さから読む人を選んでしまうのかもしれませんが、しかし描かれている「人」の姿にこそ、この物語の本質が隠れている気がします。
 父に捨てられた子が、人ならざるモノとして生まれ変わり、純粋に、強さを求め生きることを決意する。その傍らで成長を見守る剣客。
 登場人物の行動、動機が善よりも欲、というパターンが多くて「人間らしい」ですね。特にルンガオには、武に通ずる者かくもあらん、と強く思わされました。
 その中で「本物の家族ごっこをさせてくれ」という言葉は、善が全面に押し出されている数少ない言葉の一つではないかと思います。
 コージャンの持つ温かさと、それを率直に表現できない人生を歩んできたという事実が凝縮されている。これしかないなと思うくらい痛烈なキャッチフレーズだと思います。

★★★ Excellent!!!

血がつながらなくても家族にはなれるというが、そのエクスキューズに一歩踏み込んだ話である。
家族とは何か、孤独とは何か、生きるとは何か。
人の道を踏み外した者に、果たして幸福は許されるのか。

運命に追いつかれないように走り抜けるには、過去はあまりにも重すぎる。

どんなエンディングになるか見守ることしかできないので、見守ってください。
この家族を。

★★★ Excellent!!!

近代中華仙人譚とでも表現するのが良いのでしょうか。
そこはかとなく近代を感じさせる用語がありつつも、剣戟武侠の生きざまもまたあるような、そんな時代。

中華風の世界で仙人から死から呼び戻された少年と、その保護者の剣豪がその腕と特殊な性質を頼りに生きていく物語です。

人でなしの人でなし加減と、暴力的な世界観でも変わらずににじみ出る父子の情が何とも言えない味わいをさせています。

今は何より続きが楽しみです。

★★★ Excellent!!!

この物語の主役となるのは人でなし二人。
仙人である狗琅真人によって複数の魂を持つ存在となったウーと、恐ろしげな容貌と尋常ならざる剣技を持つコージャン。
父親に突き放されたウーが、コージャンの門弟――そして息子となることから物語は動き出す。

仙人という超常の存在と、樹霊発電という植物を用いた技術が組み合わさる世界観は独特。様々な箇所で近代中国を思わせつつも、まったく新しい世界の空気を読者に味わわせてくれる。

そして物語を彩る武人、剣客達の技の冴え!
それはただ『アクション』に留まらず、使い手の精神や生き方さえも含めて表わされる。切れ味の鋭い文章によって描き出される『武技』と『暴力』の圧倒的な違いには息を呑む。

この物語の肝となるのは、ウーとコージャンという二人の関係だ。
捨てられ、人の道から外れざるを得なかった者。
どう足掻いても人の道を行けず、諦めてしまっていた者。
そんな人でなし二人の間で紡がれるのは壮絶で、凄惨で、しかしどこか切ない物語の数々。血の道を行く人でなし達の間には、確かに家族としての温かな絆が存在している。

師と弟子――そして父と子という絆で結ばれる二人は、いかなる結末を迎えるのか。『本気の家族ごっこ』の行く末を見守りたい。

★★★ Excellent!!!

親子の絆の物語だった……
どうしようもなく理の外になげだされてしまった人々が、出会い、傷つき、迷い、そして仲間として愛を以て受け入れる
そういう物語です
タイトルはカンフー!って感じなのですが、そういう繊細で優しい世界がそこにはある……あるんです!
おにショタ者は是非とも呼んでみてほしいです!