群青は死んだ

群青は死んだ

雨に打たれ死んだ


群青は死んだ

溺れて死んだ


あの日

差し伸べられなかった手は

まだ温かいのに

心臓だけが

少しずつ腐っていく


群青は死んだ

闇に溶けて死んだ


群青は死んだ

壊れて死んだ


体温が上昇する

血管が膨張する

血液が沸騰する

目の前が弾け飛んで群青が…


あの日

差し伸べられなかった手を

許してくれるなら

全て捧げよう

あの群青のように

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る