逆鱗

神になりたいわけじゃなかった

人を辞めたいわけじゃなかった

生命を諦めたわけじゃなかった


ただ傍に居たかった

ただそれだけだった


皮膚が膨れる

目が潰れる

爪が溶ける

生命体の燃える音だ

細胞が死んでいく振動だ


僕は太陽の逆鱗に触れた

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