バタフライブライト

静寂の音がする 午前3時

生温い風が 木々の寝息を運ぶ


ゆらり 漂う蜜の香り

ふらり 染みる秘密の惑い


脆弱な殻を抜け 羽化をはじめ

透明な足が するり抜けだしたんだ


ゆらり 広がる蜜の香り

ふらり 滲む秘密を纏い


輝く月光に晒され

鱗粉が踊る 夜空のスクリーン

ああ アナタは蝶のよう

柔らかな羽を 今 広げる

バタフライブライトが舞う

飛沫のような 星々を背に


ゆらり 奏でる対の羽音

ふらり 綻ぶ僕を笑う

ゆらり 絡まる蔦を抜けて

ふらり アナタは夜へ消えた


輝く月光に脅され

鱗粉が跳ねる 夜空のスクリーン

ああ アナタは蝶のよう

淑やかな羽を 今 広げた

バタフライブライトが舞う

星々を背にまとわせ


輝く月光に許され

鱗粉が落ちる 夜空のスクリーン

ああ アナタはまさに蝶

靭やかな羽を 今 広げて

バタフライブライトは舞う

飛沫のような 星々を背に

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