黒の行列

蝋燭の炎が

くゆら、くゆらと揺れている


薄明かりの下は蟻の行列

天国の扉を目指している


ふっ と風が吹き

蝋燭が消えたら


あたふたと列は乱れ 奈落へ真っ逆さま


もう一度蝋燭が揺らめくが

蟻の行列はもう居ない

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