あとがき

あとがき:『工房のそれから』

『宝石の蟲』を最後まで読んでいただきありがとうございました。


 この作品のタイトル『宝石の蟲』は、『本の虫』という言葉から着想を得ています。

 読書が好きで、次から次に本を買いあさり、文字に溺れる……『本』の虫。私が以前働いていたパワーストーンの会社で、その対象が『石』である人々を何人も見てきました。まさしく『宝石』の虫ってやつです。

 宝石に取りつかれる逸話や、石だけはコレクションするなという忠告など、『石』には不思議な要素があります。かねてから創作の題材にしたいなと思っており、こうして宝石に溺れる人々を描いた『宝石の蟲』が生まれたのでした。


 ところで、誰が主人公だと思いましたか? 

 案外、意見がバラバラになりそうなので、是非聞いてみたいです。実は主人公を特に決めずに始めた小説でして、作者である私にも正解が分からないので(笑)

 キャラクター文芸を意識して書いていたので、各キャラ達の見せ場を意識して書きました。それぞれの魅力がしっかり伝わっていればとても嬉しいです。



 『名前のない宝石工房』はこれからも営業し続けます。

 お洒落な下町の住宅地の中で。朝霧がいる限り。宝蟲石は作られ続けます。

 朝霧は順調に美少女として成長し、間宮は大学受験を経て、地元で大学生になります。間宮の呪いは少しずつ彼女の体を蝕みますが、普通の生活を送っていきます。あ、男どもは特に変化なしです。

 

 そうして四年後の工房では、ある変化が起きます。

 『蟲が告げた朝霧の余命』――それが、残り一年を切る。そのエピソードを描いた『宝石の蟲 After Story』を2019年中に公開開始いたします!

 少しドロドロした話にもなるので、あえて別作品として公開します。また機会がありましたら、ぜひそちらも楽しんでいただければ幸いです!


 第1章~第5章のあとがきについては近況ノートにありますので、各章の裏話などが気になる方はぜひそちらもご覧くださいー!


・『宝石の蟲』第1章完結!からの裏話ガタリ

https://kakuyomu.jp/users/3hikidashi/news/1177354054887857632

・『宝石の蟲』第2章完結!あとがきガタリ

https://kakuyomu.jp/users/3hikidashi/news/1177354054888031979

・『宝石の蟲』第3章完結!創作ガタリ

https://kakuyomu.jp/users/3hikidashi/news/1177354054888153860

・『宝石の蟲』第4章完結!キャラガタリ

https://kakuyomu.jp/users/3hikidashi/news/1177354054888323420

・『宝石の蟲』第5章完結!こぼれ話ガタリ

https://kakuyomu.jp/users/3hikidashi/news/1177354054888693480


 ではでは、このへんで幕引きとさせていただきます。

 改めて。ここまで読んでいただき、ありがとうございました!

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宝石の蟲 なのるほどのものではありません @3hikidashi

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