こんにちは。
なのるほどのものではありませんが、私です。
さぁ後半戦!の『©ダブリ』の作者です。
『©ダブリ』第18話の「あらすじ」と「あとがき」!!!
第18話:『罰を選んだ少女は願う』
【18話のあらすじ】
ゾルバに急襲されたマツリは抵抗の末、身体から噴き出した未知の力でゾルバの腕をへし折ってしまう。それはマツリが恐れていた現実で、自身がブラックカルテに類似した『化け物』であるということを無情に突き付けてくる。
その姿を目撃して衝撃を受けたのは、マツリだけではなく、その場に居合わせたいづみもだった。いづみはその場を離れ、ついに心が折れてしまう。
メグが戻りゾルバを追い返した後、母親を死に至らしめたのはやはり自分だったと確信し、動転したマツリは理不尽にメグを責め、母への謝罪を叫ぶ。
そして次の日、マツリはメグを置いて、自ら国光へと足を運んだ。
一方、マツリに置いて行かれたメグは以前連れていかれた喫茶店へ向かい、反国光の男を訪ねる。メグはその男をマツリの父親だと断定し、『ヌメロゼロ』のことを聞きだすと、マツリの力の正体を知る。――感情の放出。一定量の感情があふれると、身体から例の風が噴き出すのだという。男の口からマツリが『ヌメロゼロ』であることを確認したメグは、国光にマツリを奪取しに行こうとするが、そこに届いたのは一通のメッセージだった。
――私を助けないで。
母を殺した罪を罰してもらうために国光へ向かったマツリからの、悲しいお願いだった。
【あとがき】
Twitterにも書きましたが、18話はマツリのダメなところがたくさん出てましたね。
マツリがブラックカルテ当事者のメグを前にして「なんで私が」って叫ぶシーンなんか、いつも達観したような顔してるマツリの未熟さが剥き出しでした。
普通にメグを傷つける言葉なんですが、そのあとの「ごめんなさい」は死なせてしまった母親への謝罪なんですよね。
も、全く周りが見えてない。『感情の放出』は、それくらい衝撃的な出来事だったんで、仕方ないんですけどね。まだ十代の彼女の弱さがよく出てて、作者はすごくこのシーンが好きです。
あと、メグの「殺してやりたかった」って言葉に、マツリが「嘘って言って」と言ったのは、それぞれの母親と楓の死を通じて「死」に対する生々しい傷を持っているって、お互いに認めていたからで、メグは本気でそう思えるはずがないって、確かめたかったからです。マツリはその時まさに母親を死なせてしまった事実を受け入れた瞬間だったので、「殺す」という言葉がメグの放つそれよりも重かったんですね。
ここでマツリはメグを自分から切り離します。マツリがメグをすんなり置いて行った理由は、心のどこかで「自分はメグと違って母親を死に至らしめているはずない」って信じたかったんだと思います。でもそうじゃなかった。メグとの距離感がわずかに狂ってしまったんだと思います。
メグと逃げて傷をなめあうという選択肢もあったはずなのに、自分を罰しに行くことを選んだマツリ。ここから最後まで、国光が舞台になります。新キャラくるぞ!
『©ダブリ』のイラストまとめてます♪
https://twitter.com/i/moments/1009827900785229825http://3hikidashi.web.fc2.com/galleria/doppio/001.htmlここまで読んでくださりありがとうございました。
今後とも『©ダブリ』におつきあいくださいますと幸いです。
なのるほどのものではありません