その侍女、主の言うことを聞きません

借金返済のために訪れたお屋敷で、明珠が出会ったのは、弟を訪仏させる少年だったーー

明珠にとって弟のようにも兄のようにも思える英翔。
その英翔に心からの異常なほどの忠誠心を持ちデリカシーという言葉を排斥した冷徹な従者、李白。
唯一明珠の心のよりどころとなる甘味大好き張宇。
という、個性豊かな、本当に豊かな面々が繰り広げる日常は読んでて一切飽きが来ない。

李白にいびられ、英翔に理由があって迫られ、張宇に慰めてもらいながら、明珠は英翔の秘密を徐々に知ることとなる。
それと同時に襲撃者たちがやって来てーー

蟲を操る攻防シーンなどバトルも交えた物語。
明珠は明珠なりに英翔の役に立とうとするのですが、結果的には主の英翔のいうことなど聞きません。
結果的に従者たちまで振り回される物語。
その振り回されっぷりを是非ご一読ください。

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