呪われた龍にくちづけを 第一幕 ~特別手当の内容がこんなコトなんて聞いてません!~

作者 綾束 乙

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★★★ Excellent!!!

義父の作った借金をどうにかする為、奉公先へと出向いた明珠。だけどの家の当主は生き別れの実の父親で、更には腹違いの弟まで。

明珠は元々が家族思いの少女。姉だと名乗ることは出来なくても、腹違いの弟である英翔には、一介の奉公人をはるかに超えた愛情を抱きながら接します。
だけど英翔は何やら子ども扱いが嫌な様子。難しい年頃なのかなと思いきや、子供らしからぬ態度や言動で、そして単なる少年では到底出すことのできない男らしさ。
あれ?本当は姉弟なんだよねと思う間もなく、ドキッとすること間違いなしです。
そしてそんな二人の関係は、中盤を越えたあたりからますます加速していくのです。

そんな甘々な二人に負けないのが、周りを囲む個性豊かな面々。特に個人的な一押しは、英翔の側近である李白さん。
主である英翔にとにかく忠誠を誓っている彼は、早々に明珠を怪しいと睨み、事ある毎に厳しい目を向けます。これだけ書くと嫌な奴かと思うかもしれませんがとんでもない。彼の言動一つひっつがとにかく面白く、その行き過ぎた忠誠心は読んでいた思わず吹き出してしまいます。


時折きな臭い陰謀も描かれますが、それが実にいいスパイスになり物語にメリハリを与えてくれます。
中華風な物語の好きな方、身分差モノが好きな方、とにかく甘くてときめく話が好きな方、ぜひ一度読んでみてください、

★★★ Excellent!!!

義父が作った借金を返済する為、可愛い弟に苦労をかけさせない為、明珠は侍女として奉公に出る。問題なのはその奉公先が、実の父親が暮らす術師の名家、蚕家だった事!

当主の娘である事を隠しながら屋敷に行った明珠でしたけど、そこで待っていたのは自分の腹違いの弟と思しき少年、英翔でした。
明珠はブラコンです。屋敷に来るまでは、弟の事を溺愛していました。方向に来るという事は、愛しき弟と会えなくなるという事。だけどそこに可愛い英翔が現れたのだからさあ大変。
自分が姉であると明かすことは出来なくても、愛らしい英翔につい胸がキュンと鳴ってしまいます。

しかもこの英翔、ただ可愛いだけではないのです。時々妙に大人びた一面を見せることがあって、とても年下の男の子とは思えなくて。
弟のはずなのに、何故かドキドキさせられてしまう明珠。だけどそんな事に翻弄されている場合じゃないです。しっかり働いて、借金を返済する。それが明珠の目的なのですが、厳しい上司にの李白さんに目をつけられたり、何者かが襲撃をかけてきたりと、毎日が波乱の連続。どうやらこの蚕家、何やら訳を抱えているようなのです。

個性豊かな蚕家の面々に振り回され、だけど見ていると胸がキュンと鳴る明珠の侍女ライフ。
個人的にお気に入りのキャラは、やはり明珠と英翔です。詳しい事はネタバレになるので書けませんが、英翔が抱えている問題を何とかする為、たびたび明珠の力を借りるシーンが良いのですよ。何と言うか、甘々で!

糖分に飢えていると言う人は、これを読んで甘い空気を感じてみてください。

★★★ Excellent!!!

この世には、常人の目には見えない『蟲』と呼ばれるモノがいる。その蟲を使役する術を、「蟲招術(ちゅうしゅうじゅつ)」という。
幼い頃に死に別れた母親から、その才能をわずかに継いだ楊明珠(よう めいじゅ)は、義父の作った借金を返済するため、勤めに出ることに。好条件な奉公先は、蟲招術の宮廷術師を輩出している名家「蚕家(さんけ)」だ。賊に追われ、咄嗟に蚕家の敷地へとびこんだ明珠は、御神木から落ちてしまう。彼女をうけとめたのは、たまたま木の下にいた青年だったのだがーー?
やたらと厳しい上司・季白(きはく)と、腕っ節は強いが甘党な護衛・張宇のもと、明珠はクビに怯えつつ、『特別手当』の言葉に誘われて侍女として働き始めるのだが。青年・英翔には、重大な秘密があった。


導入部からテンポのいい展開につられ、一気に読み進めてしまいます。弟は可愛いけれど、呑んだくれて決してよい親とはいえない義父のために頑張る明珠が、健気です。決して悲壮感に浸らず、前向きな彼女を、つい応援したくなります。英翔、季白、張宇の主従トリオの遣り取りも、イッチャッタ感のある蚕家当主の言動も、個性的で面白い。明珠と英翔の波乱万丈な恋路には、最後までドキドキさせられます。
中華風少女小説がお好きな方に、お薦めです。勿論、続編も拝読します💕

★★★ Excellent!!!

振り回したり、振り回されたり。
それでも芯が強く、主のために自分の危険を顧みずに一生懸命になる女の子が主人公のお話です。
初心で可愛らしいのに、肝心なところで鈍くて相手を振り回すなど、もうときめき過ぎて大満足でした。
明珠さんも英翔さんも、互いに振り回し振り回され、良い関係だと思います。
そして、日常の賑やかな風景に、するりと忍び込んでくる冷たい緊張感が、また良いアクセントとなってくれます。

出てくるキャラ出てくるキャラ全員個性的で、終始笑いとときめきを提供してくれました。
特に、季白さんは、いつデレるのかと思いきや……いや、デレ、まし、た?(笑)
どのキャラも愛しい、本当に良い作品です。

ときめきが欲しい方には、強くお勧めです。
絶対にどこかしらに「こういうシチュエーションが欲しかった!」と発見し、甘く浸れるお話なので、是非ともご一読下さいませ!

★★ Very Good!!

貧乏な女の子が事情ある出自を隠して、奉公した先で、運命のように陰謀に巻き込まれていくお話。
推したいシーンがどれもネタバレになってしまいます!
前半、謎なのか謎じゃないのか、思惑が交差して繰り広げられる怒涛の甘い展開には、こんなシチュエーションが夢なので、誰かに叶えてほしい!(ムリ)
と叫ぶか、いっそ脳内でこの話の二次創作をやるしかないのではないでしょうか。

作者様の確かな筆致は、背中に氷水でもぶっかけられるように、日常の風景の底に流れ始めた冷ややかなものから、目を背けさせてくれません。

忍び寄る陰謀と、ときめきと、それを上回るスリルからの、熱い思いにやられて下さい。

ちなみに私は毅然とした態度の英翔さま推しです。彼視点の話も多かったため、品位の中に抱える内面の機微に触れられ、より存在感が残りました。

★★★ Excellent!!!

季白さんが好きです。

から始めるレビューというのもどうかと思うのですが。中華風恋愛ファンタジー、と言ってしまうとなんだか物足りない。それだけではこの作品を説明するには不足な気がするのです。術師など常人とはかけ離れた存在が出てきますが、ファンタジーという感覚で読まずとも楽しんでいるというか。
借金返済のために奔走する明珠が安易に靡かないのもいいし、そこから英翔さまがどう攻めていくのかというのもいいし、お小言ばっかりの季白さんは個人的にとても性癖に刺さるし、と一人ずつ名前を出したら終わってしまいそうです。
男性ばかりの環境で一人の女性として奮闘する彼女を応援したくなります。そういったお話がとても好きです。

★★★ Excellent!!!

借金返済のために訪れたお屋敷で、明珠が出会ったのは、弟を訪仏させる少年だったーー

明珠にとって弟のようにも兄のようにも思える英翔。
その英翔に心からの異常なほどの忠誠心を持ちデリカシーという言葉を排斥した冷徹な従者、李白。
唯一明珠の心のよりどころとなる甘味大好き張宇。
という、個性豊かな、本当に豊かな面々が繰り広げる日常は読んでて一切飽きが来ない。

李白にいびられ、英翔に理由があって迫られ、張宇に慰めてもらいながら、明珠は英翔の秘密を徐々に知ることとなる。
それと同時に襲撃者たちがやって来てーー

蟲を操る攻防シーンなどバトルも交えた物語。
明珠は明珠なりに英翔の役に立とうとするのですが、結果的には主の英翔のいうことなど聞きません。
結果的に従者たちまで振り回される物語。
その振り回されっぷりを是非ご一読ください。

★★★ Excellent!!!

少女向け小説らしいヒロインが元気いっぱいに物語を展開していきます。10代らしいドタバタ感がありつつ、文章は心情や風景を丁寧に捉えていて、自然と引き込まれていきます。
中華ファンタジーですが、後宮系のような複雑さはなく、ファンタジーの世界観もイメージしやすい表現です。
クセもなく読みやすいので、ファンタジーを読んだことのない/あまり読まない方におすすめします。

★★★ Excellent!!!

主人公を取り巻く男子たちが皆個性的で楽しくて、ぐんぐん物語に引き込まれていきます。蟲を召喚してあちこちに色んな蟲さんたちが出てくるという設定も面白いです。蟲の描写もとってもリアルでそれぞれユニーク、読み物で良かったと思うのは私だけでしょうか。


私個人的には、乙女憧れのシチュエーションが盛り沢山でときめいてしまいます。例えば、お姫様抱っこ率高いです、この作者さま。「雇われ医師」のヒロインもそういえばよく抱っこされていました。横抱きの他は……主人公、あんなコトもこんなコトもされてしまいます、キャー!これ以上はとても話せません。実際お読みになってときめいて下さい。

★★★ Excellent!!!

読みやすい文体で、すぐに物語の中に入り込んでしまいます。それぞれの秘密が読者にはわかるように描かれていますが、キャラ達はわかっておらず、その姿にハラハラ、ワクワク、きゅんきゅんとしました! 少しずつ読もうと考えていたのが、最後まで一気に読んでしまいました! まだ、未読の方は是非とも御一読を! 

★★★ Excellent!!!

とにかく面白くて、一気に読んでしまいました。

明珠は奉公に上がった実父の家で、英翔と出会います。
英翔を弟だと思いながらも、呪いを解こうと触れてくる英翔に心惹かれていく様がとても可愛らしいです。

読み進めるうちに、なんとなく解けてくる謎もありますが、呪いをかけたのは誰なのか、まだ読み手にはわからないまま。
敵の正体、解呪の方法、恋の行方などなど、これからどうなるのか楽しみで仕方ありません。