重厚なテーマの中で躍動するキャラクターと王道展開

才覚ある人間の不器用な面の全てをサポートしてその才能を存分に揮わせる、そんな立ち位置の主人公を書かせたら梧桐さんは天下一だと思います!!!!
主人公ショウは、情報技術だけに無垢に生きるサクに心惹かれ、サクの力を発揮させることに自分の人生を賭ける。だがサクの哲学はショウの想像を超えていく……。そんな二人の関係性がとても好きでした。自分の理解を超えた生き方をするサクだから、ショウは心惹かれている。だからこその結末に胸打たれます。そしてサクも、自分の生き方を貫く一方で、ショウのことを認めていたんだなと。だから、受け入れたんだと私は思います。また、ショウの恋路もとても切なかった。子どもの顔を見てみたいと思いました。

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