ゲームを作る感覚で

　主人公である守塚陽介が作ったゲームと酷似する世界、アルトロメア。
　
　様々な種族が暮らし、魔物と呼ばれる害意あるものが蔓延り、魔王なんかも存在する。
　
　ファンタジーの定番であるスキルや魔法はもちろん、ぼくのかんがえたさいきょうのひっさつわざ、ぼくのかんがえたさいきょうのしゅじんこう。

　ぼくのかんがえたさいきょうのぶきぼうぐ。ぼくのかんがえたｅｔｃ。そんなものが溢れている世界。

　　ただ、若干、自分の作ったゲーム内容と差異があると思いながら、
　
　「あれ、ここで確かこの武器とか手に入るんじゃね」「ああ、こいつの設定は、ツンデレだったな」

　とかいう、自作ゲームの知識を元に、自作ゲームの世界から脱出を試みていくことにした。