読みやすい中華ファンタジー

中華ファンタジーというと難解な専門用語、見慣れない人物名、取っ付きにくい王宮の政治・階級の制度などなど、先に想像して食わず嫌いになってしまう方もいるかもしれません。というより私がそうなのですが、この涼国賢妃伝 はそんなことはありません。
作者様が配慮されているという点はありますが、人物像、役柄、関係性が分かりやすく、そして心情も理解しやすいです。

現代日本の世の中の仕組みとは違い、食べる事も仕事をするという概念も異なる時代で懸命に真っすぐに生きた鈴玉さん。
思った事に真っすぐで、それがこの場所には合って無いと言われつつも、その姿勢が愛され好かれて人と触れ合う機会が増えていきます。良くも悪くも自ら機会を作っているところはあるかもしれませんが、その出会いも一期一会というのでしょうか、持ち前の明るさが一役買ってます。
個人的には同僚の香菱さんがお気に入り。要所要所で支えてくれる大切な友人です。

あ、一部電車の中で読むと「びくっ!」と周りを気にする瞬間があるかもしれませんのでご注意を(笑

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