悪意に負けず、優しさを忘れない二人の恋物語

冷たい言葉や態度を受けながら、それでも誰かの為に千羽鶴を折るヒロイン花村さん。
高校時代から酷い扱いを受ける花村さんのことを気にしていた、世界遺産が好きな田沢くん。
この二人が再開することで、物語は始まります。

この話ではせっかく作った千羽鶴を捨てられたり、家族に「お前は産まれてこない方がよかった」と言われたりと、人の悪意が如実に出てきます。
ですがそれ以上に人を思いやる温かさを感じます。いくら罵られても、悪意をぶつけられても優しいままでいる花村さんと、そんな彼女のことを想い、力になろうと頑張る田沢くんの初初しい恋模様は、読んでいてほっこりさせられます。


群馬が舞台ということでたびたび富岡製糸場が出てきて、ご当地感があります。そちらに興味がある方にもおススメです。

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