傑作!! 最後の最後まで面白いので、文字数に躊躇せず是非読んでみて!!
- ★★★ Excellent!!!
ここまで素晴らしい作品だとは驚きました。
ネタバレせずにあらすじを書くのが難しいので、以下は私の感想がほとんどです。
エンターテインメント作品として、かなりのレベルだと思いました。
タグに「吸血鬼」とあり確かにそうなのですけれど、ホラー色は強くありません。切なさ、もどかしさ、スリル、驚きのある展開、吸血鬼もの特有の耽美な描写、主人公の成長、青春小説の爽やかさ、など様々な側面を見事に調和させた作品です。
突出した点をどれか一つとなると、そうですね、約19万字あるのにも関わらず、中だるみした箇所が一切なかったことです。
私は10万字書くのがやっとなので、19万字をこの密度で書ききるとは、作者様すごすぎる! と思いました。
見事な世界観、厚みのあるキャラクター設定(主役はもちろん、脇役もほぼ全て魅力的)、決して止まらないストーリー構成。
これだけでもすごいのに、登場人物たちの台詞がまた……!
台詞一つでそのキャラクターの心情、人となりなどを巧みに表現しており、これまた素晴らしい。
細かな部分の描写まで神経が行き届いており、この緻密さで長編を書ける作者様の筆力は本当にすごいです。
幅広い年代の読者さんが楽しめる作品だと思います。是非読んでみて下さい!