小説の長所がロケットエンジンの如くフルバーストしてる

小説の長所とは何ぞや? と問われれば、掛け合い! 口論! 口喧嘩! と即答するんだが、その長所が! 開店直後の焼肉屋の様に満開に咲き誇っているのがこの作品だあ! 最初の数話を見れば分かるが、エイルとアインスの掛け合い、始めっからロケットエンジンの如くフルバーストしてるし、こんなやり取りがかなりの割合で続く! くそう、憧れるぅぜ! それにいちいちエイルの言い回しにセンスあるのが、また凄い! こいつは悪口を思い浮かぶプロなんじゃないか? そう思えるくらい脱帽ものなんだ!

失礼しました。
掛け合いは言わば主役(個人の感想です)。ならば脇役はどうなのか、と問われればそれもまた魅力的です。エイルやアインスの決して明るいとは言えない過去、しっかりと組まれた設定とそれを活かした描写(SF的な戦闘やグラズヘイムの部分など)、現れる一癖ありそうな恋愛候補相手。エイルとアインスのやり取りがとても楽しいがゆえにより、暗い部分や綿密に練られた部分も際立つ。とてもエンターテインメントに溢れた作品です。まだ読んでない人、是非とも読んでみてください。

その他のおすすめレビュー

狼煙さんの他のおすすめレビュー154