おまけ・残念な男


俺とティア(チータラなぅ)がテレビを観ている時、ボーッと液晶画面を観ていたティアがふと俺を見て…


「ハァ…ないわー」


ため息をついて一言。


「え、何突然」


「やっぱないわー」


人の話無視してもう一回言った。


「だから何が!」


「いやさ、いくら出逢いが助けて貰った事だとしてもアンタと結婚した事後悔してる。なんでアンタなの」


酷い言い様だ。


だから俺も一応言い返してみる。


「なんでも言う事聞くって言ったじゃん」


「そうだけどメリットがひとつもない。いくらお金あるっつってもなー」


本当に酷い。


だがこのままでは俺も負けたくないから


「じゃあ折角さっきコンビニ行った時大人買いしたチータラあげない」


と言うとティアが大きく反応を見せた。


「それはズルい!謝んないけどごめん!」


いや、謝ってるよそれ。


まぁ良いか。


「冗談だよ、はいチータラ」


「サンキュー!」


俺が渡したチータラを奪うようにして受け取りがっつくティア。


なんか怖い、地獄絵図みたいだ。


俺は話を逸らすように元の話をする。


「でも運命的な出会いだったろ?」


「イケメンだったらな」


はい即答。


「俺イケメ…」


「殴るよ?」


「ごめんなさい」


やはりティアには勝てなかった…


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人魚、釣れちゃいました。 萱草真詩雫 @soya

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